2012.05.29 カンコーホームルーム 【Vol.75】「学校給食の賛否」

学校生活の楽しみの1つに『学校給食』があります。文部科学省の学校給食実施状況調査によると、2009年度の学校給食の実施率は小学校で99.2%、中学校では85.5%と多くの学校で実施されています。今回は、全国の20歳以上の男女を対象に、学校給食の好嫌や学生時代に好きだったメニュー、学校給食の賛否について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の20歳以上の 男女419人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2012年1月
学校給食の好嫌度
学校給食が好きという回答は、30代が最も多く、「好き」46.1%と「どちらかと言えば好き」35.3%をあわせると8割以上が学校給食を好きだったと回答しています。全体では、約7割が学校給食を好きだったという結果になりました。
【図1】あなたは学校給食が好きでしたか?(単数回答)
学校給食で好きだったメニュー
学校給食で好きだったメニューは、「カレーライス」が最も多く各世代で1位となり、全体25.1%と4人に1人が支持しています。2位は「揚げパン」全体12.6%、3位は「ソフト麺&ミートソース」全体10.5%となります。「くじらの竜田揚げ」は20代0%、30代2.9%と非常に少ないですが、40代13.0%、50代12.3%と年齢が高い世代に人気があるようです。
【図2】学校給食で好きだった献立・品目を1つお答えください。(単数回答)
学校給食の賛否
学校給食の賛否については、「あったほうが良い」69.0%と「どちらかと言えばあったほうが良い」22.9%をあわせると全体で9割以上が学校給食はあったほうが良いと回答しています。その理由としては、「給食があると弁当を作らずに済むので、親に負担がかからない」、「栄養のバランスが良い」、「食べ物の好き嫌いが克服できる」、「皆と同じ物を一緒に食べると楽しい」、「家庭間の格差が出ない」などの理由があげられていました。
【図3】今振り返って、学校給食はあったほうが良いと思いますか? (単数回答)
近年、一部保護者による未納が社会問題となり、『学校給食』に注目が集まっています。
今回、学校給食について全国の20歳以上の男女419人を対象にした調査では、全体の約7割が学校給食を好きだったと回答し、学校給食で好きだったメニューとしては、1位「カレーライス」、2位は「揚げパン」、3位は「ソフト麺&ミートソース」が上位にあげられていました。更に、学校給食があったほうが良いという回答は全体で9割以上となり、「親への負担がかからない(毎日弁当を作らなくて良い)」、「栄養バランスが良い」、「皆と一緒に食べると楽しい」などの理由から学校給食を支持する声が多く聞かれました。
学校給食は、子どもたちにとって単に栄養バランスの良い食事というだけではなく、配膳や片付け、食べ方などの礼儀作法など総合的に『食』について学ぶ役割も担っています。身近な学校給食を通じて『食』を考える機会を持ってみてはいかがでしょうか。
【Vol.238】学校教育現場の課題
2025.11.25 カンコーホームルーム 学校は、子どもたちの未来を育むための学びの場です。現代の学校教育現場では、社会環境の急激な変化に伴い、知識や技能に加えて、社会性や心身の発達を促す総合的な教育活動を担う「教師」の役割が、以前にも増して重要になっています。では、学校教育現場の課題について、教員自身はどのように感じているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、教師の仕事へのやりがいと大変さ、教師の仕事の負担や困り事の内容、学校教育現場の課題について調査しました。
【Vol.237】部活動の必要性と地域移行の現状
2025.10.28 カンコーホームルーム 日本では長年、部活動は学校教育の一環として行われてきました。中学・高校における部活動は、スポーツや文化・芸術の技術を高めることだけではなく、学級や学年の垣根を越えた集団の中で、生徒の人間的な成長や社会性・協調性を育む課外活動です。では、中学・高校の部活動は現在どのような状態にあるのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、部活動の必要性、部活動の地域移行の導入状況、部活動の地域移行の課題について調査しました。
-
【Vol.236】中学・高校生の学校選びのポイント
2025.09.30 カンコーホームルーム 中学・高校受験では、自分の個性や学力に見合う学校かどうか、校風や教育理念、授業内容や部活動、進路実績などの情報を収集・検討して、最終的に受験校を決定することが重要です。では、中学・高校生は志望校を考える際、どのような情報を必要としているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、進学時に知りたい情報、学校情報の入手方法、進学先の制服への関心度について調査しました。 -
【Vol.235】中学・高校の夏制服で良いと思うスタイル
2025.08.26 カンコーホームルーム 夏休みが終わり、新学期がスタートする時期になりました。まだまだ暑い日が続く中、子どもたちの通学風景では、日傘や帽子などの熱中症対策グッズの使用に加え、ハーフパンツ(膝が出るくらいの丈のズボン)を着用している生徒の姿も目にします。では、暑い夏を少しでも涼しく快適に過ごすために、全国の学校ではどのような夏制服が採用されているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、現在採用している夏制服のタイプ、夏制服で良いと思うスタイル、ハーフパンツ制服の採用意向について調査しました。 -
【Vol.234】学校における熱中症対策
2025.07.29 カンコーホームルーム 総務省消防庁が発表している熱中症による救急搬送人員(5月~9月累計)をみると、調査が開始された2008年以降、熱中症の発生は増加の一途をたどっています。特に、2024年は97,578人と過去最多を記録し、熱中症の発生が深刻な社会問題となっています。では、学校における熱中症の発生状況と対策はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、生徒の熱中症の発生状況、熱中症が発生した学校活動、熱中症対策として使用を許可しているアイテムについて調査しました。