2012.03.27 カンコーホームルーム 【Vol.76】「高校選びの方法」
公立高校の授業料無償化や中高一貫教育校の設置、学区改編など高校を取り巻く環境は変化しています。このような中、受験生とその保護者はどのようにして志望校を選択しているのでしょうか。今回は、高校生の子どもを持つ母親を対象に、お子様の高校受験の経験の有無や、受験する高校を決める際の学校情報入手方法について調べました。
調査概要
- 調査対象:全国の高校生の 子どもを持つ母親300人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2011年7~8月
高校受験の有無
高校に通う子どもの高校受験の経験は、高校を「受験した」という回答は公立高校に通う高校生が97.3%、私立高校に通う高校生が62.6%と、私立高校に比べ公立高校に通う高校生の高校受験が多くなります。全体では、8割以上が高校受験をしていると回答しています。
高校を決める際の学校情報入手方法
高校受験をしたお子様の受験校を決める際の情報収集経路は、全体では、「学校説明会」が66.7%と最も多く、次いで「学校案内パンフレットや資料」57.1%、「中学校から」53.2%となります。学校別に見てみると、公立高校は「学校説明会」65.0%、「中学校から」60.0%、「学校案内パンフレットや資料」54.4%と、「中学校から」が増えます。私立高校では「学校説明会」70.8%、「学校案内パンフレットや資料」63.9%、「学校のホームページ」43.1%となり、「学校のホームページ」を参考にしたという人は3番目に多くなります。また、「その他」の少数意見では、「学習塾の先生から」や「兄姉が通っていたので」という声がありました。
文部科学省の平成23年度の学校基本調査によると、現在、日本には5,060校の高等学校があり、高等学校への進学率は98%を超え、ほとんどの子どもが中学校を卒業後、高校進学をしています。
今回の調査では、高校生の子どもを持つ母親にお子様の高校受験の経験を伺ったところ、全体の8割以上が高校受験を経験していると回答していますが、学校別に見てみると、公立高校に通う高校生では97.3%、私立高校に通う高校生では62.6%と、公立高校と私立高校で受験率に大きな差がありました。
その受験する高校を決める際の情報収集経路は、「学校説明会」が公立高校65.0%、私立高校70.8%と最も多くなり、「学校案内パンフレットや資料」、「中学校から」といった従来の媒体に加えて、「学校のホームページ」を参考にしたという人も、公立高校・私立高校ともに4割を超え、インターネットの利用も普及しているようです。
高校選びは、子どもにとって将来の夢や目標に向かうための重要な選択になります。学校の教育方針や特色はもとより、受験生とその保護者が必要とする価値のある情報を的確に伝えることが求められています。
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