2011.09.27 カンコーホームルーム 【Vol.68】「海外修学旅行の意向」
子どもたちに人気のある行事の1つに「修学旅行」があります。修学旅行は、普段と異なる生活環境で見聞を広めるなどの教育活動で、1990年代以降、海外への修学旅行の実施も増加しています。今回は、中高生の海外の渡航状況や海外修学旅行で行きたい国を調べました。
調査概要
- 調査対象:全国の中高生1,200人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2011年7~8月
海外の渡航経験
海外への渡航経験は、中学生が25.0%、高校生では33.8%が「外国に行った経験あり」と回答しています。
修学旅行で行ってみたい外国
中高生が修学旅行で行ってみたい外国の第1位は「アメリカ」という回答が最も多く、男子で29.8%、女子で20.3%となり、第2位の「オーストラリア」の男子9.2%、女子12.5%を大きく引き離しています。続いて、「フランス」「イタリア」「イギリス」となり、欧米の人気が高いようです。また、「海外には行きたくない」という声も多く、男子29.5%、女子25.8%が修学旅行で外国には行きたくないという結果になりました。
アメリカに修学旅行で行きたい理由
中高生が修学旅行でアメリカに行ってみたい理由は、「英語」というキーワードが男子・女子共通して聞かれました。また、男子では「スポーツ」、女子では「ディズニーランド」という回答傾向が見られます。
法務省入国管理局の発表によると、日本人の海外旅行者数は、昨年(2010年)は1,664万人と前年(2009年)の1,545万人から増加傾向にあります。このような国際化に伴い、子どもたちが外国に行く機会も増えているようです。
今回の調査では、中学生の4人に1人、高校生の3人に1人が、「海外への渡航経験がある」という結果となり、子どものうちから外国の文化や人に触れる機会があることがうかがえます。また、中高生が修学旅行で行ってみたい外国としては、欧米の人気が高く、中でも「アメリカ」は中高生の約3割が修学旅行で行ってみたい外国の第1位に選ばれています。アメリカに修学旅行で行きたい理由としては、観光やレジャーといった要素以外にも、「学校で習った英語が使えるか試してみたい」「将来、進学したい国だから」といった勉学への意欲が見られます。
国際化が加速する現代において、海外修学旅行は、語学学習や異文化を肌で感じるだけでなく、他国に日本の学生を知ってもらう機会にもなります。子どもたちには、日本代表として誇れる態度や服装で、多くを学んでほしいものです。
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