2010.04.27 カンコーホームルーム 【Vol.51】「通学方法に関する調査」

4月になり各地で入学式・始業式が行なわれ、元気に登校する学生の姿を見かけるようになりました。今回は、男子中学生の子どもを持つ母親を対象に通学方法について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の男子中学生の子どもを持つ母親309人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2010年2月

通学方法

通学手段で最も多いのは「徒歩」の79.6%で、約8割の中学生が歩いて学校へ通っています。次に多いのが「自転車」の21.4%で、「電車」「バス」といった公共機関を利用する中学生は1割に満たない結果でした。

【図1】学校までの通学手段(複数回答)

通学時間

通学に要する時間(片道)を通学手段別で見ると、「電車」が平均36.3分であるのに対し、「徒歩」「自転車」「バス」では平均15分前後になりました。

【図2】通学に要する時間(複数回答)

通学制服への要望

通学制服としては、「徒歩」「自転車」通学が多いことから、雨や雪などの対策として、撥水機能が付いている制服や濡れたときに乾きが早い制服が要望されています。また、季節の気温の変化に対応したものや、室内と室外の気温差に対応出来るもの、シワになりにくい制服が欲しいという声もあります。

 

  • 雨に濡れたりすることも多いので、さらに乾くのが早くなれば良い(40代 福島県)
  • 雨の日など、撥水がしっかりしていると良い(40代 山口県)
  • 雨や雪など汚れに強い機能が欲しい(30代 秋田県)
  • 冬場は雪が降って寒い地域なので、もっと軽くて暖かい制服だと良い(40代 福井県)
  • ズボンが冬・夏と分かれていないので、冬暖かく・夏涼しくという素材があると嬉しい(40代 岩手県)
  • 真冬用の厚手のものと、春秋用の薄手のものがあると良い(40代 愛知県)
  • 外と電車との温度の差に対応できるものだと良い(40代 東京都)
  • 帰りはほとんど体操服なので、バックに入れて帰ってくるので、たたんでもかさばらず、シワになりにくいものが良い(40代 群馬県)

【表1】通学制服への要望(自由回答)

 

日本には豊かな四季があり、地域によって気候は大きく異なります。総務省統計局の『統計でみる都道府県のすがた2010』によると、2007年の年間平均気温では、北海道が9.4℃、沖縄が23.5℃と同じ日本でも14℃も気温に違いがあり、降水日数も石川県で年間160日に対し、山梨県・岡山県・徳島県では年間85日と異なります。
今回の調査対象となった中学生の大半は徒歩や自転車で登校しており、通学時間も異なります。学び環境に最適な制服はどのようなものか、通学条件や地域環境に合った制服が求められています。

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