2009.11.24 カンコーホームルーム 【Vol.46】「学校教育に関する意識調査(2)」

2007年のkankoホームルームVol.15で、母親の学校教育に関する意識調査について紹介しました。今回は、小学生から高校生のお子様の保護者の方を対象に、現在の学校教育現場に対する満足度や期待することなど調べました。

調査概要

  • 調査対象:全国の小中高校生のいずれかの子どもを持つ親446人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2009年8月

学校教育には満足していますか?

学校教育への満足度は、「満足」と「まあ満足」を合わせた回答が全体で43.5%と、「不満」と「やや不満」を合わせた回答の20.9%と比較して、小中高校生の子どもを持つ親の満足度は高いようでした。学校別では、「満足」と「まあ満足」を合わせた回答は、高校生の親44.5%、中学生の親34.8%、小学生の親46.7%と、小学生の満足度が最も高く、中学生の親の満足度が全体平均より低いという結果になりました。

【図1】学校教育への満足度(単数回答)

学校で教えてほしいことは何ですか?

子どもに学校で教えてほしいことは、「社会のルールやマナー」、「他人を思いやる心」、「道徳意識」、「論理的に物事を考えられる力」という回答が半数を超えました。中でも「社会のルールやマナー」を教えてほしいという回答は73.8%と最も多くなりました。

【図2】学校で教えてほしいこと(複数回答)

学校教育現場で問題に感じていることは何ですか?

親が学校教育現場に対して問題と感じていることは、「子どもの学力低下」が47.3%、「教員の指導力の低下」が47.1%と多く、次いで「いじめ」が41.3%という結果になりました。また、前回の調査時にはなった項目で、世界的に流行している「新型インフルエンザへの感染」や、地震時の備えとして「校舎の耐震性」などが今年に入り挙げられています。

【図3】学校教育現場で問題に感じていること(複数回答)

小中高校生の子どもを持つ親の学校教育への満足度は、「満足」「まあ満足」を合わせると全体で43.5%と半数近くが満足しているという結果となりました。この結果は、前回(2007年)中高生の子どもを持つ母親の調査時の43.2%とほぼ同じでした。また、学校で教えてほしいことは、社会のルールやマナー、他人を思いやる心といった道徳性の育成が上位に挙げられましたが、学校教育現場の問題としては、子どもの学力の低下と教師の指導力の低下という学習的な部分が注目されています。更には、新型インフルエンザや校舎の耐震性など、子どもの安全への意識が今年になり高まっています。
保護者が学校に求めることは、「学力面」「道徳面」「安全面」など多岐に渡り、学校教育現場への期待は非常に大きいようです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

【Vol.226】学校行事と「学校制服の必要性」

2024.11.26 カンコーホームルーム 学校行事において卒業式・入学式は学校生活の節目となり、保護者が参加する学校行事の1つです。そして、保護者は母親や父親のどちらか1人だけが参加するのでなく、両親が揃って式典に出席したり、祖父母や兄弟姉妹、親戚が参加したりするケースもみられます。では、中学・高校の卒業式・入学式の保護者の出席者はどのような状況でしょうか?今回は、中学・高校に勤務する教師800人を対象に、卒業式・入学式の出席者の状況、学校制服があるとよいときについて調査しました。

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

  • 【Vol.224】学校行事の変化と意識

    2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。
  • 【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • 【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。