2008.05.01 カンコーホームルーム 【Vol.27】「卒業に関する調査」

春は新生活の始まりの季節であると同時に、別れの季節でもあります。学生たちは、仲間や先生とともに過ごした学び舎を巣立っていきます。 今回は、今年の3月に高校を卒業した生徒を対象に、卒業に対する気持ちを調査しました。

調査概要

  • 調査対象:卒業式を終えた全国の高校3年生300人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2008年3月

卒業式の日に泣きましたか?

卒業式の日に「泣いた」という生徒は全体で26.3%でした。男女別で見ると、男子で「泣いた」と答えた生徒は14.7%、女子で「泣いた」と答えた生徒は38.0%で、男子よりも女子のほうが泣いた生徒が多くいました。
また、泣いた理由としては、仲間や先生との別れの寂しさや、もらい泣きなどが多くあげられました。

【図1】卒業式の日に泣きましたか?(単数回答)

【泣いた理由】

  • 友達と一緒に笑いあえるのは、卒業式の日で最後だったので、悲しくて泣いた。(高3・女子)
  • 今まで仲のよかった人と離れ離れになるから。(高3・男子)
  • 友達もたくさんできてとても充実した毎日を送ることができたから、それがなくなると思うと悲しくなった。(高3・女子)
  • 自分が無事に卒業出来たのは、親や先生方や仲間のおかげであるということを心から思ったため。(高3・女子)
  • 校歌を歌っているときに、もうこの曲を歌うことはないんだなあと思ったから。(高3・女子)
  • 生徒代表の答辞で、この3年間を振り返った時に自然に涙が出た。(高3・女子)
  • 担任の先生の言葉に感動して泣きました。(高3・女子)
  • 可愛がっていた部活の後輩から花束をもらったときに思わず涙してしまった。(高3・男子)
  • 後輩が号泣しているのを見てつられて泣いてしまいました。(高3・女子)
  • 周りの人たちが泣き出して、ついついもらい泣きをしてしまいました。(高3・男子)

学校生活で得たものは?

学校生活で得たものとして、最も多かった回答は「友達・仲間」で89.2%でした。また、その次に多かったのは「学力・一般知識」で61.7%の回答がありました。

【図2】学校生活で得たものは?(複数回答)

卒業式で泣いた生徒は全体では3割未満でしたが、女子は4割近くが「泣いた」と回答していました。泣いた理由は、「友達と一緒に笑いあえるのは、卒業式の日で最後だったので、悲しくて泣いた」(高3・女子)など、友達や先生と会えなくなる寂しさから、涙が溢れたという生徒が多く見られました。また、学校生活を通して得たこととしても、「友達・仲間」という回答が9割近くになっており、「友達・仲間」に対してかけがえのない大切さを感じているようです。
卒業してしまうと、クラスメイト全員一緒に会うことはなかなかできなくなってしまいますが、学校生活で得た友情をこれからも末永く育んでいってほしいと思います。

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