2007.09.25 カンコーホームルーム 【Vol.20】「6ヶ国の高校生の制服に関する意識調査」
国際交流が進み、修学旅行や語学研修などの教育旅行で海外を訪問する学校が、2005年度は前年度より145校増えて全国で2,878校にものぼりました。(財団法人日本修学旅行協会発表)学校教育の場で外国の文化に触れる機会が増えています。
そこで今回は、海外の文化を少しでも知るために、海外の制服事情について調査しました。
調査概要
- 調査対象:日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国、中国の高校生600名(各国100名)
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2007年7月
学校指定の制服がありますか?
アメリカでは制服が「ある」と回答した生徒は少なく、全体の11%しかいませんでした。アメリカ以外の5ヶ国(日本、イギリス、オーストラリア、韓国、中国)では制服があるという回答が70%を超えていました。
学校の制服は好きですか?
学校の制服を「好き」と回答した生徒が最も多かったのはオーストラリアで、48.4%でした。また、「嫌い」という回答が最も多かったのは中国で52.2%でした。日本では「嫌い」という回答が6ヶ国中最も少なく22.2%でした。制服を肯定する理由として、欧米では「いじめを防ぐため」という声が多く聞かれました。否定的な意見としては、「制服だと個性が表せない」という意見がどの国からも出されました。
今回の調査から、国によって制服に対するとらえ方の違いがあることがわかりました。
特に、アメリカでは制服に対する価値観が他国と異なっているという結果になっています。グラフとしては掲載していませんが、「学校指定の制服の必要性」を尋ねたところ、「不要」と回答したのは日本=21.0%、アメリカ=68.0%、イギリス=32.0%、オーストラリア=14.0%、韓国=11.0%、中国=16.0%でした。アメリカでは制服は必要とされておらず、実際に制服を着ている生徒が少ないことがわかります。また、中国では「制服は嫌い」としながらも、「必要」という回答が約80%ありました。これらの違いは、国による文化や習慣の違いがもたらしていると思われます。
異文化交流は新しい発見の連続で、制服もその1つです。日本の生徒たちが普段、何気なく着ている制服も、留学生にとってはカルチャーショックになるかもしれません。
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