2007.08.28 カンコーホームルーム 【Vol.19】「中高生のコミュニケーションに関する意識調査」

2007年5月に総務省から発表された平成18年「通信利用動向調査」によると、13歳~19歳の携帯電話利用率は78.4%にのぼります。10代の子どもたちは、どのように携帯電話を使っているのでしょうか?
今回は、中高生の携帯電話の利用実態について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の中高生500名(中学生250名、高校生250名)
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2007年6月

携帯電話・PHSを持っていますか?

携帯電話・PHSを「持っている」と答えた生徒は中学生で42.0%、高校生で88.8%でした。男女の性別による所持率の差はほとんど見られませんでした。

【図1】携帯電話・PHSを持っていますか?(単数回答)

普段、誰と携帯電話・PHSでやりとりをしますか?

携帯電話・PHSを持っている人に誰とやりとりをしているか質問したところ、通話に関しては82.0%の生徒が「家族」が相手のときに携帯電話・PHSを利用しているという結果が得られました。そしてメールは「友人」との間で利用するという回答が最も多く、96.3%という非常に高い割合で利用されています。

【図2】携帯電話・PHSでやりとりをする相手は誰ですか?(複数回答)

調査結果から、特に高校生では携帯電話の所有率が9割近く、携帯電話を所有している生徒の多くが家族や友人とのコミュニケーション手段として利用していることがわかりました。生徒たちにとって携帯電話は、とても重要なコミュニケーション手段の1つとなっているようです。
学校の先生と携帯電話で連絡をとっているという生徒はあまりいませんでしたが、kankoホームルームvol.14で紹介したように、いじめや学校では相談しにくい悩み事を抱えていたときに、先生が他の人たちの目を配慮してメールで相談に乗ってくれたおかげで助かったという事例もあります。もちろん、人によって最適なコミュニケーション手段というのは違うと思いますが、携帯電話を含め様々な方法の中から、その人に合った方法で接していくことはお互いを理解する上でとても重要なことだと思います。

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