2006.02.15 カンコーホームルーム 【Vol.01】「子どもの将来に関する親の意識調査」

いよいよ本格的な受験シーズンの到来です。
文部科学省の発表によると2005年の中学生の高校等進学率(通信制課程含む)は97.6%、高校生の大学・短大(現役)への進学率は47.3%とそれぞれ過去最高でした。
そのような高学歴社会の日本ですが、親御さんは子どもの将来についてどのように考えているのでしょうか?親御さんが考えていることを、調査資料からのぞいてみましょう。

調査概要

  • 調査対象:全国の小中高校生のいずれかの子どもを持つ母親600名
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2005年12月

子供に求める学歴は?

全体では「4年制大学」までの学歴を求めている親御さんが最も多く、約6割いました。「短期大学」までの進学を求める親御さん5.5%を含めると約3分の2が高校卒業後の進学を希望していることがわかります。また、「4年制大学」を希望している親御さんは、子どもが男の子の場合は64.7%、女の子の場合は54%で、男の子の場合のほうが「4年制大学」を希望する率が高いことがわかります。【図1参照】

【図1】子供に求める学歴(単数回答)

子供に将来なって欲しい職業は?

「公務員」は小学生を持つ親御さんで2位、中学生・高校生で1位となっており、いずれも人気が高いです。小学生では「スポーツ選手」も1割強見られるなど、将来の夢への大きさが伺えます。それに対し、高校生では「公務員」「会社員」の率が高く、現実的な親御さんの気持ちが感じられます。また、小中高共に医療関係の職が5位以内に入っており、安定した職に就いてほしいという親御さんの気持ちが見受けられます。

順位小 学 生中 学 生高 校 生
職 業%職 業%職 業%
特に無い37.0公務員33.0公務員34.0
公務員22.0特に無い28.0会社員26.5
会社員
--医療関係21.5医療関係25.5
医療関係21.0会社員21.0特に無い19.0
スポーツ選手13.0教師9.5学者・博士11.0
学者・博士9.5学者・博士9.0弁護士10.5
弁護士9.0保育士8.0教師7.5
保育士
芸能人7.0スポーツ選手7.5--
保育士5.5弁護士7.0芸能人2.5
10教師3.5芸能人6.5パイロット1.5
パイロット政治家
【表1】子供になってほしい職業(複数回答)

最終学歴については、男女共に過半数以上が「4年制大学」までと答えており、親御さんの高学歴志向が伺えます。
そして、近年、学校を卒業してもフリーターやニートといった定職に就かない人が増えていて、子どもの将来に不安を抱いている親御さんも増えています。
そのような背景から、「子どもに将来なってほしい職業は?」という問いに対して、公務員や医療関係といった堅実な職業を希望する親御さんが多い傾向が見受けられました。
また、将来なってほしい職業は「特に無い」という回答も多く、子どもがなりたい職業に就かせたいという親御さんの気持ちも表れているようです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

【Vol.230】小中高生の保護者が体操服に求めること

2025.03.25 カンコーホームルーム 入学準備品の1つに「体操服」があります。体操服は、ジャージ上下(長袖ジャケット・長ズボン)、ハーフパンツ、半袖シャツなどのアイテムがあり、体育以外の学校生活でこれらのアイテムを着用する機会もあることから、制服と同様に学校着として位置付けられています。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、体操服にどのようなことを求めているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、子どもが体操服を着るシーン、体操服で気になること、体操服で重視することを調査しました。

【Vol.229】学校制服・体操服のリユースに関する意識

2025.02.25 カンコーホームルーム 卒業や成長で着られなくなった学校制服・体操服のリユース(再利用)があります。リユース商品の入手先は、知人・友人、学校のバザー・お譲り会、リユースショップ、インターネットなどの通信販売サイトなどのほか、SNSなどを使った個人間取引もあるようです。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、学校制服・体操服のリユースをどのように感じているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、学校制服・体操服のリユースについての印象や利用意向、環境に配慮した学校制服・体操服の印象について調査しました。

  • 【Vol.228】学校教育でのデジタル端末利用の状況

    2025.01.28 カンコーホームルーム 近年、学校教育のICT・デジタル化が進んでいます。その背景に、子どもたちが1人1台のデジタル端末(タブレット・ノートパソコン・クロームブック・iPadなど)を利用した授業があります。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、学校教育でのデジタル端末利用ついてどのように思っているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、学校の授業におけるデジタル端末の利用状況と、デジタル端末を使った授業の評価とその理由について調査しました。
  • 【Vol.227】2025年大阪・関西万博への関心度

    2024.12.31 カンコーホームルーム 2025年、日本で大阪・関西万博が開催されます。万博は、世界中からたくさんの人やモノが集まる一大イベントで、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる場として、世界的に注目されています。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、万博についてどのように思っているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、万博の認知度と、子どもの来場意向について調査しました。
  • 【Vol.226】学校行事と「学校制服の必要性」

    2024.11.26 カンコーホームルーム 学校行事において卒業式・入学式は学校生活の節目となり、保護者が参加する学校行事の1つです。そして、保護者は母親や父親のどちらか1人だけが参加するのでなく、両親が揃って式典に出席したり、祖父母や兄弟姉妹、親戚が参加したりするケースもみられます。では、中学・高校の卒業式・入学式の保護者の出席者はどのような状況でしょうか?今回は、中学・高校に勤務する教師800人を対象に、卒業式・入学式の出席者の状況、学校制服があるとよいときについて調査しました。