2016.09.30 学校革命 県立普通科高校の挑戦 生徒に「社会を生きる力」を身につけさせる学校改革

「自立、協働、創発(創造の連鎖)」を掲げ、民間企業出身ならではの視点で「キャリア教育」による改革を進める岡部校長。その具体的な取組についてお話をうかがいました。

社会を生きる力を身につける学校教育

%e5%b2%a1%e9%83%a8%e6%a0%a1%e9%95%b7一般に公立普通科高校は、私立高校とは違って独自のカラーを打ち出しにくいという現実を抱えています。全国の高校の7〜8割を占める中堅普通科高校はどこも多かれ少なかれ似たような状況で、その課題は意外に根深いと感じています。そんな中で、公立高校に求められる一番のミッションはなにか。それは、やはり、社会の要請に合った人材を育成し、輩出していくことではないかと思います。

現在本校では、学校の魅力づくりとして、「社会を生きる力を身につける学校教育」をテーマに改革を進めています。現実的にみても、今の社会は変化が激しく、子どもたちにとっては未来が見通しにくい。大学を卒業してなんとなく社会に出ても、思い描いたようにはならないことの方が多いのではないかと思います。その時、どうやってその壁を乗り越え、自らの道を切り開いていくか。社会に通用する力を育てる「キャリア教育」は、普通科高校ほど必要なのではないかと感じています。まずは「社会を見る」➡「仕事を知る」➡「自分がどうなりたいかを絞り込む」といったプロセスを設け、生徒自ら考え、発信していく力、課題を解決していく力を高めていきたい。

 外部の専門家と協働

%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e9%9d%a9%e5%91%bd1具体的には、大学の先生や企業の方々に参画していただき、5人ぐらいのグループで、社会問題にアプローチして解決を導いていくというプロジェクト型の授業を来年度より展開します。また、生徒が主体となって、地域の商店街の方々と連携し、企画から手がけるイベント活動なども奨励しています。生徒自身が学校の外に飛び出し、やりたいこと、できることを地域に働きかけてみる。学校以外の社会から評価してもらうところに、大きな意義があると感じます。

 31年ぶりの制服改定

%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e9%9d%a9%e5%91%bd2さらに、制服改定にも踏み切りました。時代遅れの制服のままでは、着ている生徒自身も誇りや喜びを感じることはできません。デザインについては、副校長より、生徒に考えさせてみてはどうかと提案があり、全校集会で呼びかけ、名乗りをあげた5人の女子生徒で制服検討委員会を立ち上げました。同時に、乃木坂46、ももいろクローバーzなどのスタイリストとして活躍する米村弘光さんとの協働プロジェクトを実現でき、制服づくりを通じた「キャリア教育」につながりました。プロの着眼点に刺激を受け、生徒の視野も広がったと思いますね。特にマーケティングやものづくりについては、教員が語れない部分。今後も外部の「教育力」を学校現場に取り入れ、地域連携しながら、「キャリア教育」の場を広げていきたいと思っています。

プロフィール

神奈川県立元石川高等学校
岡部 佳文 校長

どうだ(これ使う★)