2013.08.27 カンコーホームルーム 【Vol.91】「高校の女子制服の人気タイプ」

2013年春に制服をモデルチェンジした高校は127校(国公立80校、私立47校)と、前年の96校から大幅に増えています。(繊維ニュース発表・ニッケ調べ)。デザイン面では、ブレザータイプの採用が多いようですが、同じブレザータイプでも様々な制服があります。今回は、全国の中学・高校生を対象に、高校の女子制服の人気タイプと、人気・不人気の理由について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の中学・高校生の男女3,428人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2013年3月

1.高校の女子制服の人気タイプ

高校の女子制服で、中学・高校生が良い・かわいいと思う制服のタイプは、「ブレザー」64.3%が最も多く、次に「セーラー」19.5%が人気です。「スーツ」7.5%、「セーラーブレザー(セーラー衿のブレザー)」6.7%、「イートン」0.8%は1割未満となりました。

【図1】 高校の女子制服で、良い・かわいいと思う制服のタイプは?(単数回答)

2.良い・かわいいと思う女子制服の印象

中学・高校生が良い・かわいいと思う女子制服の印象は、「おしゃれ・センスが良い」53.9%が半数以上と最も多く、次に「女の子らしい」35.7%、「清楚」26.8%、「今っぽい」21.8%、「上品な・品のある」20.3%、「さわやかな」18.4%、「個性的・特徴がある」17.6%といった、デザインの良さや女の子らしい印象が人気理由として挙げられました。

【図2】 良い・かわいいと思う女子制服の印象は?(複数回答)

3.悪い・ダサいと思う女子制服の印象

中学・高校生が悪い・ダサいと思う女子制服の印象は、「ダサい・センスが悪い」62.5%と「古くさい」55.4%が2大理由となり、いずれも半数以上を超えています。次いで、「地味」35.7%、「流行遅れ」30.3%、「堅苦しい」15.8%、「個性・特徴がない」14.1%、「安っぽい」10.4%という印象が不人気理由として挙げられました。

【図3】 悪い・ダサいと思う女子制服の印象は?(複数回答)

制服のモデルチェンジは、学校の周年事業(創立記念など)や学科の改編、学校の新設・統廃合などをきっかけに行われるケースが多く、制服を刷新することで学校のイメージや生徒の気持ちにも変化が現れると言われています。
今回の調査では、中学・高校生に良い・かわいいと思う高校の女子制服のタイプをうかがったところ、「ブレザー」という回答が6割以上と最も多くなり、高校の女子制服は「ブレザー」の人気が高いことがわかりました。中学・高校生が良い・かわいいと思う女子制服の印象については、「おしゃれ・センスが良い」53.9%、「女の子らしい」35.7%、「清楚」26.8%など、デザイン面を重視した女の子らしい印象が支持されているようです。一方、中学・高校生が悪い・ダサいと思う女子制服の印象については、「ダサい・センスが悪い」62.5%、「古くさい」55.4%、「地味」35.7%といったファッション性や時代性のミスマッチが不人気理由として上位に挙げられていました。また、良い・かわいいと思う女子制服の印象に「個性的・特徴がある」17.6%、中学・高校生が悪い・ダサいと思う女子制服の印象に「個性・特徴がない」14.1%という意見もあり、個性的・特徴の有無は学校や生徒に合ったものでなければ、評価が分かれるようです。
高校の女子制服は、ファッション性やデザインの良さに目が向きがちですが、学校ごとの「教育理念」を表現し、「学校の想い」のこもったオリジナル制服の良さも中学・高校生は見ているようです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

fig_225_illust.jpg

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

fig_224_illust.jpg

【Vol.224】学校行事の変化と意識

2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。

  • fig_223_illust.jpg

    【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • fig_222_illust.jpg

    【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。
  • fig_221_illust.jpg

    【Vol.221】小学校の制服の有無

    2024.06.25 カンコーホームルーム 文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)」によると、小学校は全国に18,980校(私立244校、公立18,669校、国立67校)があります。そのうち制服を採用している小学校は私立校が多い印象から、全国的に制服のある小学校は少ないと思われているようです。では、小学校の制服(標準服を含む)の着用率はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学1年生の保護者を対象に、お子様の通っていた小学校での制服の有無、地域別の状況、小学校の制服の必要有無の理由について調査しました。