2013.09.24 カンコーホームルーム 【Vol.92】「高校の男子制服の人気タイプ」

制服と言えば、女子制服の関心が高く、進学・受験の際、「学校の制服が気になった」という女子中高生は多いです。しかし、最近では身だしなみやファッション性などを気にする男子中高生が増えたことにより、男子制服への関心も高まっているようです。今回は、全国の中学・高校生を対象に、高校の男子制服の人気タイプと、人気・不人気の理由について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の中学・高校生の男女1,304人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2013年3月

1.高校の男子制服の人気タイプ

高校の男子制服で、中学・高校生が良い・かっこいいと思う制服のタイプは、「ブレザー」57.6%が最も多く、次に「詰襟」31.3%、「スーツ」10.5%という結果になりました。

【図1】 高校の男子制服で、良い・かっこいいと思う制服のタイプは?(単数回答)

2.良い・かっこいいと思う男子制服の印象

高校の男子制服で、良い・かっこいいと思う制服の印象は、「おしゃれ・センスが良い」47.1%が約半数となり、次に「知的な・頭が良さそう」28.3%、「伝統的・歴史がある」26.5%、「さわやかな」25.5%、「今っぽい」22.5%、「男らしい」22.3%、「清潔感がある」18.6%といった、知的さや伝統的といった印象が人気理由として挙げられました。

【図2】 良い・かっこいいと思う男子制服の印象は?(複数回答)

3.悪い・ダサいと思う男子制服の印象

中学・高校生が悪い・ダサいと思う男子制服の印象は、「ダサい・センスが悪い」63.6%が最も多く、次に「古くさい」41.2%、「地味」24.7%、「流行遅れ」23.6%、「バカっぽい」17.1%、「個性・特徴がない」16.6%、「安っぽい」15.3%という印象が不人気理由として挙げられました。

【図3】 悪い・ダサいと思う男子制服の印象は?(複数回答)

近年の男子中高生は、眉を整えたり、顔のテカリや体臭を気にしたり、昔に比べて外見や身だしなみを気にする生徒が増えています。このような男子中高生の意識の変化を背景に、男子制服に対する意識も変化しているようです。
今回の調査では、高校の男子制服の人気タイプは「ブレザー」という回答が約6割と多く、次に「詰襟」が約3割という結果となり、高校の男子制服・女子制服は「ブレザー」の人気が高いことがわかりました。中学・高校生が良い・かっこいいと思う男子制服の印象については、「おしゃれ・センスが良い」47.1%、「知的な・頭が良さそう」28.3%、「伝統的・歴史がある」26.5%が上位に挙げられ、デザイン的な要素以外に、男子制服では知的さや伝統的といった印象が支持されているようです。一方、中学・高校生が悪い・ダサいと思う男子制服の印象は、「ダサい・センスが悪い」63.6%が、「古くさい」41.2%、「地味」24.7%といったファッション性や時代性のミスマッチが不人気理由となっていました。
高校の男子制服は、女子制服と同様に「ブレザー」の人気が高く、「おしゃれ・センスが良い」ことが男女共通の人気の要素となっていますが、男子制服では、より知的さや伝統的であることが重視されているようです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

fig_225_illust.jpg

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

fig_224_illust.jpg

【Vol.224】学校行事の変化と意識

2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。

  • fig_223_illust.jpg

    【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • fig_222_illust.jpg

    【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。
  • fig_221_illust.jpg

    【Vol.221】小学校の制服の有無

    2024.06.25 カンコーホームルーム 文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)」によると、小学校は全国に18,980校(私立244校、公立18,669校、国立67校)があります。そのうち制服を採用している小学校は私立校が多い印象から、全国的に制服のある小学校は少ないと思われているようです。では、小学校の制服(標準服を含む)の着用率はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学1年生の保護者を対象に、お子様の通っていた小学校での制服の有無、地域別の状況、小学校の制服の必要有無の理由について調査しました。