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2026.08.25 プレスリリース 【教員1,077人調査】 男子生徒のスカート着用「許可あり」は約4割、実際の着用は約1割 着用がみられる学校では、周囲の生徒が受け入れているとする回答が約7割
菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾﨑 茂 以下:カンコー学生服)は毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム 」Vol.247にて、「男子生徒のスカート着用状況と学校環境」の調査データを公開しました。
近年、LGBTQ※への配慮やジェンダーレス化の観点から、性別に関わらず生徒自身が着たい制服のタイプを選択できる学校が増加しています。では、女子生徒のスラックス導入が進む一方で、男子生徒のスカート着用についてはどのような状況なのでしょうか?
今回は、全国の中学・高校の教員1,077人を対象に、性別に関わらず着たい制服を着用できる学校環境や心理的安全性の有無と、男子生徒のスカート着用状況や生徒の理解・受容度について調査しました。
※「LGBTQ」とは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、クエスチョニング/クィア(Q)の、性的少数派(セクシュアル・マイノリティ)の頭文字をとった総称です。

◆調査結果サマリー
●過半数の教員が、勤務校には「性別に関わらず着たい制服を着用できる環境や雰囲気がある」と回答
●男子生徒のスカート着用を「許可している」とする回答は全体で約4割、実際に着用生徒が在籍しているとする回答は約1割
●スカート着用の男子生徒がいる学校で、「周りの生徒が受け入れている」と感じる教員は全体の約7割
◆まとめ・見解
学校制服におけるジェンダーレス化は、1990年代頃に防寒や動きやすさといった機能面から女子生徒向けスラックスの採用が始まり、2020年前後からは「性別に関わらず生徒自身が希望するスタイルを選択できる」という取り組みへと広がりました。そして近年では、女子生徒向けスラックスにとどまらず、男女共通デザインの制服や男子生徒のスカート着用など制服の選択肢も多様化しています。
今回、全国の中学・高校の教員1,077人を対象に調査したところ、性別に関わらず生徒が着たい制服を着用できる環境や雰囲気が「ある」とする回答は、中学校で約6割(59.6%)、高校で約5割(49.4%)となりました。また、男子生徒のスカート着用については、全体では「当校では、男子のスカート着用は許可していない」(52.3%)が半数を超え、「学校として着用を許可(選択可)しているが、実際に着用している生徒はいない」(33.0%)が続き、制度上許可されていても実際の着用には至らないケースが多い実態が判明しました。
一方、「日常的に着用している生徒がいる」、「たまに着用している生徒がいる」を合わせると、実際にスカート制服を着用している男子生徒が在籍していると回答した割合は、約1割でした。男子生徒のスカート着用がみられる学校では、周囲の生徒が「全く違和感なく自然に受け入れている」と「最初は気にする様子もあるが、徐々に慣れて受け入れている」を合わせると、全体では68.7%、中学校では74.1%、高校では63.1%となり、多くの生徒がポジティブに受容している様子がうかがえます。しかしその反面、一部には「珍しがったり、からかったりする様子が一部で見られる」や「偏見や反発があり、生徒の理解はまだ進んでいない」など、生徒の偏見・反発がみられるという回答もあり、実際の着用には心理的なハードルがあるようです。
ジェンダーレス化とは、性別による固定観念や区別・制限をなくし、一人ひとりの個性や選択を尊重していこうとする考え方や取り組みです。こうした社会の変化を背景に、学校教育の現場でも、女子生徒のスラックスや男子生徒のスカートなど、性別に関わらず希望する制服を選択できる取り組みが広がっています。多様な選択肢を設けるとともに、その選択を生徒同士が自然に受け入れられる学校環境づくりも、あわせて進めていくことが大切だと考えられます。
◆調査結果
1.制服の着用環境と心理的安全性の有無
●過半数の教員が、勤務校には「性別に関わらず着たい制服を着用できる環境や雰囲気がある」と回答
性別に関わらず生徒が着たい制服(スカート・スラックスなど)を着用できる環境や雰囲気については、全体で「とてもある」(15.9%)と「ややある」(38.7%)を合わせると54.6%となり、回答した教員の半数以上が、自身が勤務する学校では性別に関わらず着たい制服を着用できる環境や雰囲気が「ある」と回答しました。
校種別では、中学校は「とてもある」(17.6%)と「ややある」(42.0%)を合わせると59.6%、高校は「とてもある」(14.1%)と「ややある」(35.3%)を合わせると49.4%という結果で、このことから中学校では性別に関わらず着たい制服を着用できる環境や雰囲気が「ある」とする回答が約6割を占めました。
これに対し、「全くない」(全体8.3%、中学校7.0%、高校9.6%)という回答も存在しており、特に高校においては「あまりない」(30.8%)を合わせると、性別に関わらず着たい制服を着用できる環境や雰囲気が「ない」とする回答が約4割を占めています。
Q.現在の勤務校では、性別に関わらず生徒が着たい制服(スカート・スラックスなど)を着用できる環境や雰囲気(心理的安全性)はありますか。(単数回答)

2.男子生徒のスカート制服の着用状況
●男子生徒のスカート着用を「許可している」とする回答は全体で約4割、実際に着用生徒が在籍しているとする回答は約1割
男子生徒のスカート着用状況については、最も多かった回答は「当校では、男子のスカート着用は許可していない」(全体52.3%、中学校46.1%、高校58.6%)となりました。次に多い回答は、「学校として着用を許可(選択可)しているが、実際に着用している生徒はいない」(全体33.0%、中学校41.1%、高校24.6%)であり、学校として着用を許可していても、実際にはスカート制服を着用している男子生徒はいないという状況がうかがえます。
一方で、「日常的に着用している生徒がいる」(全体6.2%、中学校5.9%、高校6.6%)、「たまに着用している生徒がいる」(全体4.5%、中学校4.8%、高校4.1%)を合わせると、実際にスカート制服を着用している男子生徒が在籍している割合は10.7%でした。
Q. 現在の勤務校において、スカート制服を着用している男子生徒は在籍していますか。(単数回答)

3.生徒の理解・受容度
●スカート着用の男子生徒がいる学校で、「周りの生徒が受け入れている」と感じる教員は全体の約7割
男子生徒のスカート着用がみられる学校の教員を対象に、男子生徒のスカート着用に対する生徒の理解や受容度について尋ねたところ、最も多かった回答は「全く違和感なく自然に受け入れている」(全体40.9%、中学校36.2%、高校45.6%)でした。これに「最初は気にする様子もあるが、徐々に慣れて受け入れている」(全体27.8%、中学校37.9%、高校17.5%)を合わせると、全体68.7%、中学校74.1%、高校63.1%が受け入れていると回答していました。
しかし一方で、「珍しがったり、からかったりする様子が一部で見られる」(全体8.7%、中学校5.2%、高校12.3%)や、「偏見や反発があり、生徒の理解はまだ進んでいない」(全体7.0%、中学校5.2%、高校8.8%)といった回答もあり、特に高校では、これらのネガティブな回答を合わせると21.1%となり、中学校の10.4%を上回っています。
Q.現在の勤務校において、男子生徒のスカート着用に対する生徒の理解や受容度はどのような状況だと感じますか。(単数回答)

◆調査概要
・調査主体:菅公学生服株式会社
・調査対象:全国の中学・高校の教員1,077人
・サンプルサイズ:
| 中学校 | 高校 | 計 |
| 545 | 532 | 1,077 |
・調査方法:インターネットリサーチ
・実施時期:2026年6月
・調査機関:楽天インサイト株式会社
※結果公開URL: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom/vol247
【菅公学生服株式会社】
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服を通じて、子どもたちと学生生活を支えるすべての人々に寄り添い、さまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーです。
【カンコーホームルーム】
菅公学生服株式会社が、生徒を取り巻く環境や生徒の意識・ライフスタイルについて多角的に調査・分析し、毎月最終火曜日に、結果を発信している調査レポート。
テーマは、「中高生が着たい制服・体操服」、「部活動で身につく力」、「学校教育とSDGs」など多岐にわたる。調査結果は、当社の事業エビデンスとしてだけでなく、広く一般に公開することで論文や教材、新聞・テレビ番組で引用転載されるなど、多方面でも活用されている。
発行日:毎月1回最終火曜日更新
公開方法:WEB https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom
調査テーマの募集、ご意見・ご要望受付:https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/demand
引用・転載のお申込み: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/quotation