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プレスリリース

2022.03.09 プレスリリース 高校生が制服の余り布でエコバッグを作製し地域に配布 ものづくりからSDGs・地域貢献の一歩へ! 宮崎県立高城高等学校の取り組みにカンコーが協力!


菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾﨑 茂 以下:カンコー)の高城工場は、宮崎県立高城高等学校(所在:宮崎県高城町、校長:西國原 総代 以下:高城高校)の学校家庭クラブ活動※のSDGsをテーマとしたエコバッグ作製の取り組みに協力させていただきました。
本活動は、家庭科の授業で学んだことを生徒自身が地域や家庭で生かすこと、さらに、SDGsの目標達成に繋がる内容を高城高校とカンコーが協同で検討した取り組みです。カンコーからは、制服の余り布の提供やエコバッグ作製の際の技術指導協力を行いました。
作製したエコバッグは、SDGsへの関心をより高めていただけるよう地域での配布も予定しています。

※学校家庭クラブ活動・・・全国高等学校家庭クラブの活動。学校家庭クラブ活動は、学習指導要領の家庭科で学ぶ内容の一つに位置付けられている。グループや学校単位で多くの友達の力を結集して、学校や地域生活の充実・向上をめざす実践活動。

記事 https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/yell_project/takajo_sdgs

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■活動の概要

●対象
宮崎県立高城高等学校 生活文化科 1年生~3年生 合計 102名

●スケジュール
12月
・高城工場で業務用ミシンを使用してエコバッグ作製の技術指導
・高城高校に社員が赴き、1年生の家庭科授業でエコバッグ作製の技術指導
1・2月
・家庭科の授業時間を活用しエコバッグを作製
3月中旬
・地域のスーパーマーケットで一般利用者に配布予定
 ※地域での配布日程の詳細は高城高校にお問い合わせください

■活動の様子

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■参加生徒の感想
・エコバッグ一枚つくるのに、2時間かかるとは思っていなかった。集中力と技術が必要だということが分かった。エコバッグをつくる大変さを知り、制服となるともっと大変だと思った。エコバッグも大切に使って欲しいし、制服も大切にしようと思った。

・分厚い生地の表地とツルツルした裏地を縫い合わせるのが難易度が高かったです。幅1mmや2mmを意識して縫うことは本当に難しかったです。使う方が、「すごいな!かわいいな!」と思って使っていただけるとうれしいです。また、SDGsの17の目標のうちの一つであることも知って欲しいです。

・制服の余り布なので、上質な布を使用して縫うことができました。楽しみながらエコバッグを作製でき、SDGsに取り組むことができたので、とても良い経験になりました。

・思っていたより難しくて、大変でした。全く何も分からない状態で作り始めたけど、丁寧に指導してくださったおかげで無事完成しました。工夫すれば、捨てるものもすてきなものに生まれ変わることができると学びました。
エコバッグ作製を通して、制服をつくるのはもっと大変なんだと実感しました。これから毎日大切に着たいと思いました。

・エコバッグ配布の時には、SDGsのことをもっとたくさんの人に知ってもらい、自分たちがつくったエコバッグを活用してもらえるとうれしいです。そして、少しでもレジ袋を使う人が減ってくれるといいなと思いました。
 

■関係者コメント

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・宮崎県立高城高等学校 家庭科 桑山美保先生

家庭科を学ぶすべての生徒が加入する学校家庭クラブ活動は、学習指導要領で学ぶ一つに位置付けられており、学校や地域生活の充実・向上をめざす実践活動です。家庭科での学びもそうですが、学校家庭クラブ活動はSDGsの目標と非常に近しい内容であるため、今年度のテーマに決定しました。本校は家庭科を専門的に学ぶ生活文化科があり、生徒は生活産業のスペシャリストを目指して学んでいます。そんな彼らに、本物に触れて欲しいという思いや、SDGsを身近に感じてもらうため、カンコーさんへエコバッグ作製の指導をお願いしました。生徒は慣れない制服生地の縫製や数mm単位での指導に、品質の高さやプロの手際を学んだようでした。非常に苦戦した部分もありましたが、「うまくいかないことをどうすればよいかを自分で考える」という貴重な時間となりました。3月には作製したエコバッグを近隣のスーパーマーケットで配布を予定しています。地域の方のSDGsへの関心度やエコバッグ持参率など直接コミュニケーションをはかり、調査できればと思っています。こういった機会を活用して、生徒には学びを深めて欲しいと考えています。

 

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・菅公学生服株式会社 高城工場 課長 有川洋平

高城工場では、学生服の中でも主に、スラックスを縫製しています。普段、制服を着ている生徒さんに実際に接することはほとんどないので、こうした活動を通してSDGsの取り組みを進めていくことはもちろん、生徒さんの前向きな学びに協力することができ、大変うれしく思っています。
生徒さんの感想にもあったように、制服をつくるためには、多くの工程や厳しいチェックがあります。工場を見学していただいたり、ものづくりを体験していただいたりすることで、「こんなに大変なんだ。大切に着よう」と思っていただくことが、サスティナブルへの第一歩になるのではないかと思います。
今後も、持続可能な社会の担い手である生徒の皆さんとともに、できることから行っていきたいと思っております。

 

■宮崎県立高城高等学校 生活文化科
家庭に関する専門学科で、家庭に関する専門科目を幅広く学習し、将来生活関連産業分野(食生活、衣生活、保育や福祉関連の職業)で活躍できる人材を育成します。地元の幼稚園生を招いて行う、ちびっこ運動会や高齢者福祉施設訪問、地元企業と連携した商品開発などの学習活動を通して、地域の皆さんと交流しています。

・お問い合わせ TEL:0986-58-2330  担当:桑山美保先生

■菅公学生服株式会社
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服に代表される「ものづくり」と子どもたちが未来を生きるために必要な力を育む「ひとづくり」を通じて、子どもたちと学校を取り巻くさまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニー。

以上