2016.01.26 カンコーホームルーム 【Vol.120】「小学校の冬の体育」
寒さの厳しいこの季節、冬の体育はどのような服装でしているのでしょうか?全国的には、小学校の体育の授業は、冬でも半袖シャツに半ズボンという学校が多いようです。しかし、最近では保護者からの要望で、ジャージ上下(長袖ジャケットと長ズボン)を採用している学校も増えつつあります。今回は、小学生の子どもを持つ親を対象に、小学校の冬の体操服事情について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の小学生の子どもを持つ親600人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2015年5月
1.小学校の体操服の「ジャージ上下」の有無
小学校の体操服の「ジャージ上下」の有無は、「ある」(26.8%)、「ない」(73.2%)という状況で、「ジャージ上下」のない小学校に通っている子どもが多いという結果になりました。
2.小学校の体操服で「ジャージ上下」がなくて困っている内容
小学校の体操服で「ジャージ上下」がなくて困っていることは、「冬はジャージ上下がないと寒い」(38.0%)という保護者の声が最も多く、約4割の保護者の方が寒さをあげています。また、学校でジャージ上下(長袖ジャケットと長ズボン)の採用がなく着用が自由である(個人購入したジャージ上下を着用しても良い)学校の場合は、「何を着せたら良いか悩む」(4.1%)、「子どものジャージ上下代にお金がかかる」(3.6%)という声があり、服装による差や差別を懸念する声もありました。
3.小学校の体操服の「ジャージ上下」の必要性
小学校の体操服の「ジャージ上下」の必要性については、「あったほうがいい」(28.0%)、「どちらかと言えば、あったほうがいい」(33.5%)という回答をあわせると、約6割の保護者が小学校の体操服に「ジャージ上下」があったほうがいいと回答しています。
子どもは風の子と言いますが、冬の寒い中、薄着で体育の授業を受けている子どものことを考えると、親としては複雑な気持ちになってしまうようです。
今回、小学生の子どもを持つ親を対象に小学校の体操服事情を調査したところ、小学校の体操服で「ジャージ上下」のない小学校に通う子どもは7割以上であることがわかりました。小学校の体操服で「ジャージ上下」がなくて困っていることは、「冬はジャージ上下がないと寒い」(38.0%)という回答が最も多く、学校でジャージ上下(長袖ジャケットと長ズボン)の採用がなく着用が自由である(個人購入したジャージ上下を自由に着用しても良い)学校の場合は、「何を着せたら良いか悩む」(4.1%)、「子どものジャージ上下代にお金がかかる」(3.6%)、「体育用にジャージ上下を別に購入しなければならない」(2.7%)、「服装のことで差別や、いじめ・仲間外れが起きる」(0.9%)という声もあり、小学校の体操服については、冬の寒さ以外にも、学校で決まったジャージ上下の採用がなく個人購入したジャージ上下の自由着用が許可されている場合にも、費用面や服装による格差、服装の乱れを問題視する声もありました。これらのことから、「ジャージ上下」の必要性については、約6割の保護者が小学校の体操服に「ジャージ上下」があったほうがいいと回答しています。
寒い季節もスポーツをすることで身体は温まります。しかし、急に激しい運動をすると思わぬケガや事故を招くため、ウォーミングアップ(準備運動)が必要となります。このウォーミングアップのときに、ジャージ上下を着ていると体が温まりやすく、筋肉の温度が上がることで体が動かしやすくなり、ケガ防止にもつながります。また、ジャージ上下は、体が温まったら脱ぐこともできるので、スポーツを行う上では必需品です。学校の体操服も、気候の変化や体調にあわせて、着脱できるアイテムが求められています。