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プレスリリース

2022.11.01 プレスリリース 書道の研鑽を積む高校生に「菅公賞」贈呈 第46回全国高等学校総合文化祭書道部門優秀作品へ ~表彰状は制服生地に文字を刺繍で表現したオリジナル~


子どもたちや学校を取り巻くさまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーの菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾﨑 茂 以下:カンコー学生服)は、 第46回全国高等学校総合文化祭東京大会(以下、全国高総文祭)書道部門において菅公賞に選ばれた5名に、制服生地に文字を刺繍で表現した表彰状を贈呈いたしました。

愛媛県立松山東高等学校 3年生 成光 ほのかさんへの表彰状贈呈の様子
写真左からカンコー学生服臼坂、松山東高等学校成光さん、阿部先生、和田校長

全国高総文祭は、各都道府県代表高校生による芸術文化活動の文化の祭典です。今年度の全国高総文祭書道部門は、東京都美術館・かつしかシンフォニーヒルズにて2022年7月31日(日)~8月4日(木)に開催され、273校、277人の生徒が参加しました。出展作品のうち、奨励賞15点、特別賞43点が選ばれ、特別賞の中から更に5点が優秀作品として「菅公賞」に選ばれました。
また、全国高総文祭での優秀作品は、令和5年1月20日(金)~22日(日)、東京芸術劇場(東京都手島区)ギャラリー1においてご覧いただくことができます。
全国高総文祭書道部門における「菅公賞」は2013年に設立し、今年で10年目となります。各受賞者へは、カンコー学生服の社員が学校を訪問し、表彰状を贈呈させていただきました。表彰状は、制服に用いられる生地に、選考理由のコメントを含め文章を金糸と銀糸の刺繍で表現したものです。
カンコー学生服は、子どもたちの夢と学びを応援する活動を行ってまいりました。これからも、「未来に、エールを。」をスローガンに、学生と学生生活を支えるすべての人に寄り添い、エールを送り続けます。

■第46回全国高等学校総合文化祭東京大会書道部門における菅公賞受賞者
〇北海道 伊原 悠花  北海道帯広三条高等学校 3年 「冬の毛嵐」 〔漢字仮名交じりの書〕
〇埼玉県 杉田 乙葉  埼玉県立熊谷西高等学校 3年 「臨 張瑞図「飲中八仙歌巻」」 〔漢字の書〕
〇千葉県 高旗 里奈  千葉県立袖ケ浦高等学校 3年 「臨 智永真草千字文」 〔漢字の書〕
〇滋賀県 宮島 暖和  延暦寺学園比叡山高等学校 3年 「臨 書譜」 〔漢字の書〕
〇愛媛県 成光 ほのか 愛媛県立松山東高等学校 3年 「臨 李嶠詩」 〔漢字の書〕

■第46回全国高等学校総合文化祭東京大会書道部門における菅公賞受賞作品および受賞理由

〇北海道帯広三条高等学校 3年 伊原 悠花さん 「冬の毛嵐」 〔漢字仮名交じりの書〕
自身の言葉を全体構成や線質に託し、力強く詩情豊かな作品。



〇埼玉県立熊谷西高等学校 3年 杉田 乙葉さん 「臨 張瑞図「飲中八仙歌巻」」 〔漢字の書〕
張瑞図独特の筆法を捉え、律動感ある線で表現した作品。



〇千葉県立袖ケ浦高等学校 3年 高旗 里奈さん 「臨 智永真草千字文」 〔漢字の書〕
楷書と草書の字形や線質を使い分けて丁寧に仕上げた作品。

 



〇滋賀県 延暦寺学園比叡山高等学校 3年 宮島 暖和さん 「臨 書譜」 〔漢字の書〕
特徴を的確に捉え、さらに欠損部分を拓で補った努力作。



〇愛媛県立松山東高等学校 3年 成光 ほのかさん 「臨 李嶠詩」 〔漢字の書〕
骨力のある線と抑揚のある線とを細やかに表現した作品。


■受賞者の声
〇愛媛県立松山東高等学校 3年生 成光 ほのかさん コメント



この度このような素晴らしい賞を受賞でき本当にうれしく思っています。受賞できると思っていなかったので、驚きとうれしさが織り交ざった気持ちです。
小学生から書道を始め、中学生の時には一度離れましたが、高校生になり書道部に入部して活動を続けてきました。自分自身が何ができるかを考えた結果、私には書道があったことに気づきました。
顧問の阿部先生のご指導もあり、一文字一文字、全体のバランスを意識すること、墨の潤滑などにも気を配り練習を繰り返しました。また、書道から道具を大切にすること、人と人の関わりやコミュニケーションも視点を置き換えて行動することを学びました。
勉学や部活動ができるのは当たり前ではなく、さまざまな人に支えられているとも感じました。これからも人に感謝の思いを忘れず過ごしていきたいと思っています。

〇愛媛県立松山東高等学校 書道部顧問 阿部 秀信先生 コメント



このような素晴らしい賞を受賞でき、大変うれしく、そしてこういった機会をいただき感謝しております。
彼女は書道部の部長でもありますが、普段口数が多い方ではありません。しかし、芯の強さは人一倍あり、細かい指導をしても素直に聞き、ひたすらに取り組み、何度も練習を重ねます。細かい、筆の入りや動きなど重箱の隅をつつくような指導することもあれば、もっと大胆に書いてみようという助言をすることもありました。それでも、何とか良い作品にしようとやり切ってくれたと思います。
書は君子の六芸(りくげい)と呼ばれ、その中でも一番上に位置づけられています。それは、人格がでるからだと言われています。一文字を書きながら行間や字間など、他の字との関係も見なければいけません。そういったことを日々、鍛錬することで、ものを見る観察力や解像度を上げるという力がついたのではないかと思います。書道で培った人間力を、この先の人生でも生かしてほしいと思います。

■令和4年度全国高等学校総合文化祭優秀作品展示
・日時:令和5年1月20日(金)~22日(日) 9:30~16:30
・会場:東京芸術劇場 ギャラリー1(住所:東京都豊島区西池袋1-8-1)
・主催:高等学校文化連盟全国書道専門部、全国書道高等学校協議会
・後援:全国高等学校文化連盟、全日本高等学校書道教育研究会
・参加作品:令和4年度全国高等学校総合文化祭東京大会に出品された作品で審査会において優秀と認められた作品並びに各都道府県高等学校(芸術)文化連盟書道専門部、全国書道高等学校協議会より推薦された作品約70点を展示します。

■菅公学生服の社名の由来
カンコー(KANKO)は、学問の神様である菅原道真公の呼び名「菅公」に由来します。菅原道真公は「学問の神様」として広く親しまれていますが、同時にその文字の美しさから、空海・小野道風と共に「書の三聖」として称えられ、「書道の神様」としての信仰も広まっています。学者でありながら政治の道を志し、世の中のために尽力した道真公のように、私たちも夢や目標への強い信念を持って道を切り開いていきたいという想いを込めています。

■菅公学生服株式会社
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服に代表される「ものづくり」と子どもたちが未来を生きるために必要な力を育む「ひとづくり」を通じて、子どもたちと学校を取り巻くさまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニー。