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プレスリリース
2022.04.26 プレスリリース 中学校・高校の先生1,400人に聞いた「学校制服の必要性」約8割が「必要」と回答、利便性・経済性・平等性を評価~調査レポート「カンコーホームルーム」Vol.195「学校が考える“学校制服の必要性”」~
菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾崎 茂)が毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム 」Vol.195にて、学校の先生が考える「学校制服の必要性」に関する調査データを公開しました。
学校制服の歴史は古く、日本では今から100年以上前の明治時代に始まったとされています。詰襟(学ラン)・セーラー服・ブレザーなど、形やデザインは違ってもほとんどの人が学生時代に着用した経験のある学校制服ですが、学校の先生たちは、学校制服の必要性について、どのように感じているのでしょうか?今回は、全国の中学校・高校に勤務する教員1,400人を対象に、学校制服の必要性、学校制服の良い点、学校制服に必要だと思うことについて調査しました。
◆調査結果サマリー
・中学校、高校の約8割が学校制服は必要だと回答
・学校制服の良い点(TOP3)…「毎日の服装に悩まなくていい」(中学校70.9%、高校69.6%)、「経済的である(私服を沢山買わなくていい)」(中学校55.7%、高校50.4%)、「服装による個人差がでなくていい(平等である)」(中学校50.3%、高校42.3%)
・学校制服に必要だと思うことは、中学校では「動きやすさ」(59.9%)、高校では「丈夫さ・耐久性」(60.0%)がトップ
◆まとめ・見解
近年、性の多様性の観点から女子制服にスラックスを導入する学校や、男子は詰襟(学ラン)、女子はセーラー服というような性別でアイテムを区分するのではなく、男女共通のブレザータイプを採用する学校が増えてきています。また、着用するアイテムを性別で指定せず、生徒自身(本人)が望む制服の着用を許可している学校もあり、学校制服の在り方も変化しています。
今回、全国の中学校・高校の教員1,400人を対象に学校制服の良い点を調べた結果、「毎日の服装に悩まなくていい」(中学校70.9%、高校69.6%)、「経済的である(私服を沢山買わなくていい)」(中学校55.7%、高校50.4%)、「服装による個人差がでなくていい(平等である)」(中学校50.3%、高校42.3%)などの利便性・経済性・平等性などが高く評価され、中学校・高校の約8割が学校制服は必要だと回答していました。そして、その学校制服に必要だと思うことは、「丈夫さ・耐久性」、「動きやすさ」、「家庭で洗濯できる」、「着心地・肌触りの良さ」という回答が半数~約6割という結果になり、制服を着用する生徒自身はもちろん、1着の制服を3年間着続けられる丈夫さや、日頃のお手入れのしやすさで家庭洗濯ができることが支持されました。また、「性別に関わらず着たい制服が選べる」(中学校25.1%、高校21.3%)、「男女が同じスタイル(ジェンダーレス制服)である」(中学校14.1%、高校8.9%)など性の多様性への配慮を必要とする回答もみられました。
学校教育においては、共生社会の形成に向けた「インクルーシブ教育」が取り組まれています。インクルーシブ教育とは、すべての子どもの多様性を尊重し、経済的な格差、性別、障がい、アレルギー、人種、宗教などの個々の違いを包含し、誰一人取り残さない学校教育・環境を目指すことです。この観点からも、インクルーシブユニフォームとしての学校制服の価値が再認識されています。
◆調査結果
1.学校制服の必要性
●中学校・高校の約8割が学校制服が必要と回答
学校制服の必要性は、中学校は「あったほうがよい」(40.1%)と「どちらかと言えば、あったほうがよい」(43.6%)をあわせると、83.7%が学校制服は必要だと回答しています。また、高校においても「あったほうがよい」(40.6%)と「どちらかと言えば、あったほうがよい」(39.7%)をあわせると、80.3%が学校制服は必要だと回答しています。
Q.学校制服はあったほうが良いと思われますか。(単数回答)
2.学校制服の良い点
●学校制服の良い点として利便性・経済性・平等性が評価
中学校・高校の教員が思う学校制服の良い点は、「毎日の服装に悩まなくていい」(中学校70.9%、高校69.6%)が最も多くなりました。次に、「経済的である(私服を沢山買わなくていい)」(中学校55.7%、高校50.4%)、「服装による個人差がでなくていい(平等である)」(中学校50.3%、高校42.3%)といった経済性や平等性があげられ、「学生らしく見える」(中学校40.0%、高校42.3%)、「公私のけじめがつく」(中学校35.3%、高校29.4%)なども良い点とされました。
Q.学校制服の良い点はどのようなことだと思いますか。(複数回答)
3.学校制服に必要だと思うこと
●「丈夫さ・耐久性」、「動きやすさ」、「家庭で洗濯できる」、「着心地・肌触りの良さ」が上位
中学校・高校の教員が学校制服に必要だと思う内容は、中学校と高校で大きな違いは見られないものの、中学校では「動きやすさ」(59.9%)、高校では「丈夫さ・耐久性」(60.0%)がトップでした。続いて、「家庭で洗濯できる」(中学校53.0%、高校44.0%)、「着心地・肌触りの良さ」(中学校46.9%、高校47.9%)、「汚れにくい・汚れが目立たない」(中学校37.4%、高校35.0%)、「暑さ寒さに対応して快適である」(中学校38.3%、高校29.3%)など必要とされることは多岐に渡りました。
●性の多様性への配慮を必要とする回答も
性の多様性への配慮として、「性別に関わらず着たい制服が選べる」(中学校25.1%、高校21.3%)、「男女が同じスタイル(ジェンダーレス制服)である」(中学校14.1%、高校8.9%)という回答もみられました。
Q.学校制服に必要なことは、どのようなことだと思いますか。(複数回答)
◆調査概要
・調査対象:全国の中学校・高校の教員 1,400人
・調査方法:インターネットリサーチ
・実施時期:2021年6月
※結果公開URL: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom/vol195
※本調査を引用・転載いただく際は、こちらからお申込みください:https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/quotation
【菅公学生服株式会社】
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服に代表される「ものづくり」と子どもたちが未来を生きるために必要な力を育む「ひとづくり」を通じて、子どもたちと学校を取り巻くさまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニー。
【カンコーホームルーム】
菅公学生服株式会社が、生徒を取り巻く環境や生徒の意識・ライフスタイルについて多角的に調査・分析し、毎月最終火曜日に、結果を発信している調査レポート。
テーマは、「中高生が着たい制服・体操服」、「部活動で身につく力」、「学校教育とSDGs」など多岐にわたる。調査結果は、当社の事業エビデンスとしてだけでなく、広く一般に公開することで論文や教材、新聞・テレビ番組で引用転載されるなど、多方面でも活用されている。
発行日:毎月1回最終火曜日更新
公開方法:WEB https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom
調査テーマの募集、ご意見・ご要望受付フォーム:https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/demand