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2021.11.30 プレスリリース 全国の高校生1,099人に聞く「学校制服の必要性」に関する最新調査 約8割が「学校制服はあったほうがいい」と回答 ~調査レポート「カンコーホームルーム」Vol.190「高校生が考える“学校制服の必要性”」~


菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾崎 茂)が毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム 」Vol.190にて、高校生が考える「学校制服の必要性」に関する調査データを公開しました。
日本中のどこでも当たり前のように目にする風景に「学校制服」があります。時代の変遷とともにデザインや機能など変化している学校制服ですが、実際に着る立場の高校生たちは学校制服の必要性について、どのように感じているのでしょうか?今回は、全国の高校に通う1年生~3年生の男女1,099人を対象に、学校制服の良い点、学校制服の必要性とその理由について調査しました。

◆調査結果サマリー◆
約8割の高校生が学校制服は必要だと回答
・学校制服の良い点(TOP3)…「毎日の服装に悩まなくていい」(58.3%)「学生らしく見える」(56.0%)「どこの学校か一目でわかる」(34.8%)
・学校制服はないほうがいい理由として、「個性が出ない」「束縛されている感じがあるから」「温度調整が難しいから」

◆まとめ・見解
日本の学校制服の歴史は、明治時代に学習院で「詰襟(学ラン)」が取り入れられ、その数年後、ヨーロッパの文化の影響を受けて東京師範学校女子部で洋装(スカート)の制服が導入。大正時代には、「セーラー服」が採用されるなどし、その後も、昭和・平成・令和と日本独自の制服文化が発展しています。
今回、全国の高校生の男女1,099人を対象に学校制服の良い点を調べた結果、「毎日の服装に悩まなくていい」(58.3%)、「学生らしく見える」(56.0%)、「どこの学校か一目でわかる」(34.8%)、「服装による個人差がでなくていい(平等である)」(30.9%)、「冠婚葬祭にも着られる」(29.3%)、「きちんとした気分になる」(25.9%)、「公私のけじめがつく」(23.9%)などが良い点としてあげられました。学校制服の必要性は、約8割の高校生が学校制服は必要だと回答し、さらに女子は「あったほうがいい」と「どちらかと言えば、あったほうがいい」をあわせると、86.4%が学校制服を必要と回答しています。
一方で、個性が出せないことや見た目のファッション性などの不満から、学校制服はないほうがいいという声も少数ではありますがみられました。
この結果を踏まえ、賛否はあるものの、高校生の多くが「学校制服は必要だ」と考えているようです。令和の時代になって、学校制服は、従来の利便性や機能性や経済性などの価値に加えて、「日本が誇れるファッション文化である」、「地球環境に貢献できる」という新たな視点が加わっています。そして今後は、「自分らしさ」を表現できる学校制服が求められています。


◆調査結果
1.学校制服の必要性
●約8割が学校制服が必要と回答

学校制服はあったほうが良いと思うかという設問に対しては、全体では「あったほうがいい」(40.4%)と「どちらかと言えば、あったほうがいい」(38.9%)をあわせると、約8割の高校生が学校制服は必要だと回答しています。

●男女や制服着用者・非着用者でも結果に大きな差が
男女別では、男子の「あったほうがいい」(33.1%)に比べて、女子は「あったほうがいい」(47.5%)という回答が10ポイント以上高くなる傾向がみられました。
また、学校制服を着ている制服着用者と、着ていない制服非着用者の比較では、制服着用者の「あったほうがいい」(45.5%)という回答に対して、制服非着用者は「あったほうがいい」(16.8%)という回答が低くなり、大きな差がみられました。
しかし、今現在、学校制服を着用していない制服非着用者も学校制服が「あったほうがいい」(16.8%)と「どちらかと言えば、あったほうがいい」(36.2%)をあわせると半数以上が学校制服は必要だと回答しています。

Q.学校制服はあったほうが良いと思われますか。(単数回答)

修正グラフ1.png

◆調査結果
2.学校制服の良い点
●学校制服の良い点には、「服装を悩まなくていい」「学生らしさ」等が上位に
高校生が思う学校制服の良い点は、「毎日の服装に悩まなくていい」(58.3%)、「学生らしく見える」(56.0%)という回答が半数を上回りました。続いて、「どこの学校か一目でわかる」(34.8%)、「服装による個人差がでなくていい(平等である)」(30.9%)、「冠婚葬祭にも着られる」(29.3%)、「きちんとした気分になる」(25.9%)、「公私のけじめがつく」(23.9%)など、利便性や学生らしさ、気分の切り替えができるなどの理由があげられました。
●一部、グローバルな視点での回答も
さらに、「日本が誇れるファッション文化である」(13.6%)、 1着の服を長く着ることで、沢山の資源を使ったり服をゴミとして捨てたりしなくて済むので「地球環境に貢献できる」(7.2%)というグローバルな視点での回答もみられました。

Q.学校制服の良い点はどのようなことだと思いますか。(複数回答)

修正グラフ2.png

◆調査結果
3.学校制服の必要有無の理由
●学校制服賛成派… “利便性”、“気分の切り替え”さらに、“経済や環境面”でのメリットも

学校制服があったほうがいい理由は、「服装に悩まなくていいから。」、「その学校の学生であるという自覚が持てるから。」、「制服だと勉強する気が起きるから。」、「服を何枚も買わなくてよくて、経済的だから。」、「日本の誇れる文化だと思う。」など、学校制服の良い点であげられた利便性や気分の切り替え、経済面や環境面でのメリットがあげられました。
●学校制服反対派… “個性が出せない”、“ダサい”、“スカートが嫌な人などが可哀想”などの声も
学校制服がないほうがいい理由は、「個性が出ない。」、「ダサいから。」、「束縛されている感じがあるから。」、「自分のスタイルでいたいから。」、「スカートが嫌な人などが可哀想。LGBTの人もいるから。」といった個性が出せないことや見た目のファッション性などの不満があげられました。

Q.学校制服はあったほうが良いと思われますか。その理由を教えてください。(自由回答)
■学校制服はあったほうがいい理由(n=872)
・服装に悩まなくていいから。
・その学校の学生であるという自覚が持てるから。
・制服だと勉強する気が起きるから。
・服を何枚も買わなくてよくて、経済的だから。
・貧富の差とかが分かり難くなるから。
・学生の象徴だから。
・私服によるいじめが無くなると思った。
・風紀の乱れが防げる。
・かっこいい。
・学校の特色が出るから。
・可愛いから。
・同じ学校の人の見分けがつくから。
・制服も学校の個性であり、その学校を選ぶ理由にもなるから。
・きちんとした気分になるから。
・日本の誇れる文化だと思う。
・ジェンダーレスの中、自分の好みの服装でいられることは大切だと思いましたが、一生に数年なので制服を着たい。

■学校制服はないほうがいい理由(n=227)
・個性が出ない。
・ダサいから。
・束縛されている感じがあるから。
・ジャージでいい。
・自分のスタイルでいたいから。
・温度調整が難しいから。
・スカートが嫌な人などが可哀想。LGBTの人もいるから。
・スカートやスラックスを自由に選べる制服ならいいが、対応している学校があまりないから。
・自転車に乗る時制服のスカートだと大変だから。
・制服は、動きにくいから、なんか嫌。
・多様性など言われているのに服を定め縛るのは良くないから。
・値段が高い。
・経済的に余裕がない家庭に負荷がかかる。
・好きな服が着られないから。
・冬はタイツでも寒く、夏は生地が気に入らずに暑苦しいから。

◆調査概要
・調査対象:全国の高校生の男女  1,099人
・調査方法:インターネットリサーチ
・実施時期:2021年6月
※結果公開URL: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom/vol190
※本調査を引用・転載いただく際は、こちらからお申込みください
https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/quotation

【菅公学生服株式会社】
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服に代表される「ものづくり」と子どもたちが未来を生きるために必要な力を育む「ひとづくり」を通じて、子どもたちと学校を取り巻くさまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニー。

【カンコーホームルーム】
菅公学生服株式会社が、生徒を取り巻く環境や生徒の意識・ライフスタイルについて多角的に調査・分析し、毎月最終火曜日に、結果を発信している調査レポート。
テーマは、「中高生が着たい制服・体操服」、「部活動で身につく力」、「学校教育とSDGs」など多岐にわたる。調査結果は、当社の事業エビデンスとしてだけでなく、広く一般に公開することで論文や教材、新聞・テレビ番組で引用転載されるなど、多方面でも活用されている。
発行日:毎月1回最終火曜日更新
公開方法:WEB https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom
調査テーマの募集、ご意見・ご要望受付フォーム: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/demand