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与える側を目指して|新入社員コラム

2021入社 淵脇 菜桜 (ふちわき なお)
  1. はじめに
  2. 違和感
  3. 大学時代で本当に学んだこと
  4. おわりに

はじめに

私は、めいっぱいものづくり(特にデザイン、服作り)に没頭するために”大学の4年間”というかけがえのない時間を買いました。そのつもりでした。が、私がこの場所で本当に学んだものは、縫製でもなく服の知識でもありませんでした。考え方、物事の受け入れ方捉え方が180°変わったお話のはじまりはじまり。 

違和感

私は、高校生大学生と年齢が上がるたびに周りに違和感をだんだんと感じるようになりました。何であの子はいつも楽しそうなんだろう、何でいつも幸せそうなんだろう、何で自分に満足できるのだろう。 高校を卒業し、親元を離れ大学へ入学、そしてたくさんの友達ができました。しかし、大学での周りの友達は上記の疑問を抱いてしまう人たちばかり。 私の学科は大学には珍しく約100人という少人数制で、1回生から4回生まで過ごします。なので自ずと授業を受けるメンバーはだいたいいつも顔見知りばかりになります。単位を掴むために、課題の山と実習地獄を乗り越えたら気づけば4年という月日が経っています。 怒涛の3年間を過ごし終え、時間に余裕をもつことができた頃、 何であの子はいつも楽しそうなんだろうと人に対して考えなくなってることに気が付きました。私が疑問を抱いていた友達はずっと仲が良いまま。4年も同じ空間にいれば自然と疎遠になる人がでてきてもおかしくないのに、どうして隣にいてくれるのだろうか。どうして私は人に対して違和感を抱くことがなくなったのだろうか。

大学時代で本当に学んだこと

当時就活の自己分析もあって、大学時代の友好関係を振り返りました。 周りにいた友達は、「そのまんまでいいよ」「菜桜ちゃんらしい」等、私そのものを受け入れ続けてくれ、温かい言葉をずっと与えてくれていました。私の周りには、自分のことは自分で満たし、他人に与えることができる人ばかりいたということに気が付かされました。温かい言葉を4年間与えられ続けた結果、私は自分という存在意義を確立し、自然と自己肯定感が芽生えていました。また、私は自分のことを自分で幸せにできるという自信すら生まれました。根拠はないですが(笑)私は周りの友達に温かく見守られた4年間を過ごし、また受け入れ続けてくれた友達がいたからその同調効果により私自身も自分のことを受け入れてあげれるようになったのだと考えています。 このことにより、価値観が大きく変わり、できなかったことに対してできない自分を責めるのではなく、その中でも「なにができたのか?」「あとどんな力があれば成功したのか?」と考えるようになりました。また、”ないもの”ではなく”あるもの”に目を向けるようになりました。 本当に私が大学で学んだことは、「人として自分をどう生きるか、楽しく自分らしく生きていくためのマインド」だったのです。 

おわりに

「与えられる側」の人間と「与える側」の人間。世の中にはこの2種類の人がいます。「与える側」の人間は、自分に満足できているから人に与える余裕があり温かさが溢れている分人に温かさを分けてあげることができます。それに対し、「与えられる側」の人間は自分で自分を満たしてあげることができないので人から搾取することでしか心を満たすことができません。心の治安を良くするためには、自信のないところも苦手なところもできないところも全部ひっくるめた「素の自分」を受け入れてあげること、この一択です。与える側の人間同士の人間関係はお互いに与えることができるので、温かくて豊かな空間が広がります。この先どんな人になりたいか?仕事はなりたい自分への手段であり全てではありません。目先の判断に囚われず、どんな人生を歩みたいかを考えた上で就職活動を進めてください!応援しています! 
<作成者>
淵脇 菜桜(ふちわき なお)
京都女子大学 家政学部 生活造形学科 アパレル学専攻 卒業
趣味:ハンドメイド、服作り、水彩画を描くこと、デザイン、戦国史跡巡り、かき氷巡り、スポーツ
※当該記事は2021年7月に作成しております。