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「オンライン工場見学」の舞台裏に迫る!

倉敷工場 工場長  中藤 弘(なかとう ひろし)

オンライン工場見学は、全国の中学生・高校生を対象とする、2021年10月から始めたばかりの新しい取り組みです。 オンラインで学校と工場をつなぎ、収録・中継映像を交えた工場見学をした後、自分たちの学校制服に込められた思いを学んだり、工場社員とのトークセッションを行います。ものづくりの一連の流れを知ることに加え、働くことの意義や働く上で必要な力を学べる。つまり当社の強みである“ものづくり”を通じた“ひとづくり”の取り組みに迫ります。

  1. 企画背景
  2. 中藤工場長インタビュー
  3. 参加してくれた子どもたちの声
  4. まとめ
  5. <オンライン工場見学プログラム「ものづくりを通じたひとづくり」概要>

企画背景

コロナ渦でも子どもたちの学びの支援ができないかと考え、この「オンライン工場見学プログラム」を企画しました。全国の学校の先生方が職場体験やインターンシップの受け入れ先確保に苦慮されているという現状を様々なニュースや社内の営業担当から聞いていた為です。コロナ禍で学校と企業の接点が減っていることを残念に感じていましたし、これからの未来を担うことになる子どもたちが社会に触れる機会が減っていることは非常に大きな課題だと考えました。
 そこで工場の様子や働く人、生産工程をご覧頂くことで製造業への理解を深めて頂くこと。それに加えて「働く意義」や「働く上で必要な力」を学べる、すなわち弊社の強みである”ものづくり”を通じて”ひとづくり”を目指す「オンライン工場見学」を企画しました。
 結果的に子どもたちの嬉々とした表情を画面を通じて見られることで当社の社員のモチベーションアップや、社内の他部署理解にも繋がるといった副次的な効果もありました。
 今後も子どもたちに学びの機会を創出するとともに、日本全国どこにいてもオンラインやICTを活用することで社会と子どもたちが繋がり、SDGsの目標でもある「質の高い教育をみんなに」の一助にもなればと思っています。

菅公学生服㈱ 総務戦略本部 人財開発グループ

中藤工場長インタビュー

★オンライン工場見学の企画から本番運営まで関わって頂いている倉敷工場 中藤工場長にインタビューをさせて頂きました!

人財開発G‐‐
一番初め、オンライン工場見学を企画していると聞いてどう思いましたか?

中藤工場長
 オンライン工場見学を通じて、「より我々が見ていただきたい目線で見てもらえる」ことから、とても魅力的な企画だと感じました。通常、一般のお客さんでは入れない裏側でしたり、縫っている人の手元や目線をよりダイレクトに見てもらえることがすぐに想像できました。普段私たち社員は特等席で見ているじゃないですか。オペレーターさんの手元や、実際の体の動きとか。これなかなか見れないんですよね。それを、なるべく近い状態で見てもらえると。なので話を頂いたときには、「是非是非!やります!」と即答でしたね。(笑)

人財開発G‐‐ 
今回オンライン工場見学を運営するにあたって工夫した点などはありますか?

中藤工場長
 ミシンで縫製をしている際に「足踏みペダル」部分を映すことですかね。家庭用ミシンと同じように、当社で使っている工業用ミシンも足踏みペダルで機械を動かしています。以前、対面形式で小学生向けの工場見学をしていた際、小学3年生の方にご回答頂いたアンケートの中で「足ペタペタすごかったです!」というコメントありました。小学校3年生なので背も低いから足元に目が行ったんだろうなと。このアンケートをもらって、改めて足元だけ見てみると、みんな本当にすごいんですよ。足元を見ずに縫っていて、手と足が連動している。こういうところもオンラインでも全部見てほしいなって。こういう所がプロの仕事なんだなと感じてほしいですよね。当社の工場で働いて頂いている方々は当たり前のように行っている仕事も、実際には凄い技術力が詰まっている。そういったことはやはり僕としても見てもらいたい。その為にはどういう見せ方が一番伝わるかなって考えることも楽しいですよね。

人財開発G‐‐ 
そうなんですね。工場見学を企画している段階からとっても楽しそうに取り組んで頂けていたので、私たちとしてもとっても有難かったです。ありがとうございます(笑)ところで「工場の方々の技術力を見せたい」というのはどうしてそう思われるんですか?

中藤工場長
 単純にすごいと思うからですね。僕も縫製業務の経験があるのである程度ミシンは扱えます。それでも、今も工場で働いて頂いている方々のようなスピードでは絶対に縫えない。技術力が素晴らしく高いんです。またその技術力というのは数日で身につくものではなく、何年も何十年もやることでやっと身につくものなんですよ。本当にすごい。僕はそう思っているし、この凄さを色々な人に知ってほしい。大変さというよりは、「積み上げてきた凄み」を見てほしいんです。そうすることでオンライン工場見学にご参加頂いた学校の児童・生徒の皆さんの中で「継続すること」「日々成長しようと努力すること」の大切さが伝わったらな、なんて考えています。

人財開発G‐‐ 
なるほど。その他にも子どもたちに伝えたい思いがあれば是非教えて頂きたいです。

中藤工場長
 やっぱり「努力を積み重ねている人の凄さ」かな。会社として、生産部門としての凄さを伝えたい気持ちも勿論あるけれど、やっぱり努力出来る人ってすごいよって。ここで働いてくれている方々の中にも最初はミシンを触ったことが無いという方もいらっしゃいます。けれど毎日の業務の中で「少しでも上手く」「もっと早く」と日々努力をしたからこそ、素晴らしい技術を身に付けてくれているんですよ。しかも出来ることが増えてくると本人の中でも「楽しいな」って感じることが増えてくるんですよね。努力することは大変なことだし時間もかかる。だけど努力を積み重ねていたら、いつしか凄い高みに到達している。そんなことを子どもたちにも伝えていけたら良いかな。これは多分生産以外の仕事でも言えることだよね。

人財開発G‐‐ 
確かに仕事を楽しくするために、まずはきちんと努力をするということはとっても大切なことですよね。さきほど「楽しい」という言葉がありましたが、今回のセミナー準備を進めさせて頂く中で中藤工場長がすごく楽しそうに仕事をされている姿がとても印象的でした。

中藤工場長
 イベントごとは楽しいよ。やっぱり工場で働いているともっとたくさん見せたい、見てもらいたいって思う。大人ってすごいよーって、うちの会社の人たちすごいんだよーっていうことを楽しみながら見てもらいたいな、と。せっかく紹介するんだから近く感じてほしいし。 じゃあどうしようかなって、考えるのは楽しいよね。まあオンライン工場見学でカメラをもって走り回るのも楽しいよ。(笑) 

人財開発G‐‐ 
生産が忙しい中での依頼だったので、今回のセミナー企画を楽しみながら取り組んで頂けたことをお聞きできてホッとしました。(笑) 今後はもっと全国の学校様にこのオンライン工場見学を知って頂き、子どもたちにとって良い時間を提供出来るよう準備していきますので、引き続き「楽しみながら」一緒に取り組んでいきたいです!宜しくお願いします!
倉敷工場 工場長 中藤弘(なかとう ひろし)
倉敷工場では、セーラー服が製造されています。カンコー学生服の19の工場の中でも、創業の地であり最も歴史がある工場です!

参加してくれた子どもたちの声

まとめ

今回ご紹介した、オンライン工場見学の舞台裏はいかがだったでしょうか。
従来近隣校しか参加が難しかった工場見学が、オンライン工場見学で全国どこからでも参加できるようになりました。
このような時だからこそ「今できること」を考え、行動する。このオンライン工場見学は、弊社が今できることを企業理念である「すべては、子どもたちの未来のために。」という考えのもと出来上がった企画です。この記事を通じて、オンライン工場見学に込められた弊社社員の子どもたちへの思いをお届けすることができていたら嬉しいです。
工場社員や営業、本社スタッフの思いを込めたこの取り組みを、少しでも多くの子どもたちにお届けできるように。 「ものづくり・ひとづくり企業」として、より多くの子どもたちの夢と学びを応援していけるように。今後もカンコー学生服は、全社一丸となって取り組んで参ります。

<オンライン工場見学プログラム「ものづくりを通じたひとづくり」概要>

対象:全国の中学校・高等学校(カンコー学生服の納入校)
時間:1コマもしくは2コマ
内容:制服ができるまでの流れを、映像と工場からのライブ配信を交えて案内。その後、営業社員より実施校の制服に込められている思いを説明し、最後に工場社員とのトークセッションを実施する。ものづくりに興味を持ったきっかけや、働く上でのやりがい、大切にしていることなどを伝え、生徒からの質問にも答える。カンコーの工場を通じて製造業(ものづくりの仕事)を知り、さらに、働くことの意義や本質、必要な力を学ぶ内容となる。
申込連絡先:人財開発グループメールアドレス jinji@kanko-gakuseifuku.co.jp
費用:無料


公開日:2022年1月22日  作成者:三木遥香