子どもたちの人間力を育む

カンコーは子どもたちの夢と学びを応援するひとづくり企業として、キャリア教育に特化した一般社団法人 教育ソリューション研究協議会を設立し、学校はもちろん、時には地域や企業を巻き込みながら、未来を担う子どもたちの人間力育成をサポートしています。なぜ今キャリア教育が必要なのか、また現在実践しているプログラムの事例や進行中の取り組みについてご紹介します。

キャリア教育とは?
一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育のことです。出典元:平成23年1月 中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」

ひとづくりを通じて
子どもたちを支えていく

一般社団法人 教育ソリューション研究協議会は、子どもたちの夢と学びを応援するために、学校での学びを今まで以上に魅力的に進化させるお手伝いをしています。
子どもたちがこれからの社会を生き抜いていくために何が必要なのか、学校・行政・地域企業など様々な方たちとともに解の無い問いを考え抜いています。

「子どものみらい学びのいまを考える

日本の将来を担う子どもたちが何を学ぶべきか、教育現場の課題をどう解決していくか、教育有識者や協賛企業の方々とチームとなって「子どものみらい、学びのいま」を考えています。

“いま”必要な学びとは

ではなぜ今キャリア教育が教育現場から求められるのか、ここではすでに顕在化してきているいくつかの要因をご紹介します。

  • 01 学びと社会の分断

    ひとつの要因は学校での学びが社会と分断されていることです。日本の子どもたちは、世界トップレベルの学力を持ちながら自己肯定感が低く、社会に馴染めないことが課題とされています。OECD(経済協力開発機構)の調査では、日本のニートの読解力レベルは非常に高いという結果が出ており、国も強い危機感を持っています。そのため、文部科学省・経済産業省・厚生労働省が連携してキャリア教育を推進するなど、学びと社会をつなぐ様々な取り組みが始まっています。

  • 02 求められる資質能力の著しい変化

    AI技術の発達によって産業構造が劇的に変化するSociety 5.0社会を目前にして、子どもたちに求められる資質能力が著しく変化しています。将来子どもたちが就く仕事も激変し、今の学びだけでは子どもたちの素養を育むためには不足していると言われています。大学入試でも、思考力・判断力・表現力や学びに向かう力・人間性を評価するため、マークシート式よりも論述やプレゼン、討論、志望理由書などを重要視する動きがあります。

これらを補うために必要な要素としてキャリア教育が大変重要なキーワードになっています。

学校とともにつくるカリキュラムづくり学校とともにつくる
カリキュラムづくり

実際にどのようにキャリア教育を行うかというと、まず基本となるのがカリキュラムづくりです。先生方と一緒に、その学校と学生にふさわしい授業の在り方とは何かを話し合い、しっかりと課題を見据えながら決定していきます。
キャリア教育の難しいところは、答えがないこと。地域に眠っている産業資源、人的資源など、どう教育資源に変えていけるか、私たちがどれだけ引き出しきれるかが重要になってきます。それともう一方では、先生方の要望に応えられるか、学生たちに身につけてもらいたい資質能力を明確にできるか、一貫した考え方で整理するのが大きな役割だと考えています。私たちがよく使う言葉で意識しているのは、先生方と一緒になって学んでいく伴走型のスタイルです。アドバイスや知識を共有するだけではなく、一緒に取り組んでいきたいと考えています。

独自プログラムの開発

今、社会は大きな変革期を迎え、子どもたちに求められる資質能力は大きく変化しています。そこで、子どもたちに新たな気づきを与え、一歩を踏み出す必要性を知ってもらうプログラムを開発しています。

モチベーションアッププログラム
モチベーションアッププログラム
一歩を踏み出すマインドづくり

ゲストの経験を聞きながら、自分の強みや社会とのつながりを考え、仲間とディスカッションすることで学びを深めます。学習に対する意欲や様々な活動やプロジェクトに対して、前向きな力を育成するプログラムです。

ダイバーシティプログラム
ダイバーシティプログラム
多様性を受け入れるマインドづくり

多様な価値観を認め合うプログラムです。主体的に人生を考えるきっかけとして、理想の家庭や働き方について、ゲストの経験を伺ったり、仲間とのディスカッションを通じて自分ならどうしたいのかを想像し、考えを深めます。

子どもたちの未来を育む
プロジェクトがスタート

  • CASE 01

    自ら考え決断する力を育むプロジェクト

    鹿児島県のれいめい中学校・高等学校では、どのような社会環境になろうとも、人生の分岐点において、自ら考え、意思決定をし、活躍する場を創造していく人財育成を目指した教育活動を行っています。先生や地域の方々と協働しながら、学びの在り方や地域の魅力を伝える活動を広げています。

  • CASE 02

    職場体験を活用した地域を担う
    次世代育成プロジェクト

    宮崎県キャリア教育支援センターとの共同事業を通じて、地元企業の協力を得ながら、地域を担う次世代の人材育成プロジェクトに取り組んでいます。子どもたちが将来社会で活躍するために必要な「主体性」「協働する力」「創意工夫・発想力」等を身につけるために何が必要か、地元行政、学校とともに考え、企業に伝えるコーディネートをサポートしています。

難しいことにもチャレンジする力を
身につけてほしい

キャリア教育を学ぶことで、子どもたちは自分の未来をより具体的に想像することができます。地域の未来や日本の未来を想像することができるかもしれません。ただ、これは入り口にすぎず、いろいろと体験・体感までしてほしい。そして、ゆくゆくは未来を描き、育み、最後に理想の未来を叶えてほしいと思っています。
これからは想像もつかない未来が広がっています。だからこそ自分たちで判断し、行動する
力が必要です。これからの時代を生
き抜くために、難しいことにどん
どんチャレンジする力を身に
つけてほしいと考えています。

一般社団法人教育ソリューション研究協議会 事務局長
カンコーマナボネクト株式会社 取締役
三ヶ田 浩二