型崩れさせない、制服の上手な干し方。

型崩れさせない、制服の上手な干し方。

2021.06.29

昨今の新型ウイルスの感染拡大もあり、より一層、衣類を清潔に保とうとする気運が高まっています。今まで以上に制服を洗濯する機会が増えているのではないでしょうか。

 

制服を家庭洗濯する際には「型崩れしないか」「シワがつかないか」など、心配になる方が多いようです。
カンコー学生工学研究所では、長い期間キレイに着用いただくための制服の開発とともにアフターケアについても調査・研究をしています。
その中で、今回は「制服の干し方」に注目し、上手に干すためのポイントを紹介します。

制服のお手入れで心配なことは?

まずは、カンコー学生工学研究所で「制服の洗濯事情」について、家族に制服着用者がいる10代以上の男女2,305人にアンケートを実施した結果を紹介します。
「制服の洗濯は、自宅派・クリーニング派のどちらですか」と聞いたところ、56.6%の方が自宅で洗濯していると回答しました。(図1)
また、制服のお手入れで心配だと思うことについて聞くと、77.3%もの方が「型崩れ」を挙げていました。(図2)

図1
制服の洗濯は、自宅派・クリーニング派のどちらですか

(単数回答)

図2
制服のお手入れで心配だと思うことはなんですか

(複数回答)

資料:カンコー学生工学研究所 2018年 家族に制服着用者がいる10代以上の男女2,305人に調査実施

家庭での上手な干し方。

家庭洗濯をした後、制服を干す際に、型崩れしない上手な干し方を服種ごとに紹介します。

ひと手間加えるだけで、型崩れやシワを軽減することができます。

 

■ブレザー・詰襟・セーラー等のジャケット類
・厚みのあるハンガーで干す
厚みのあるハンガーで干すことで、衣服の肩部分の型崩れ(ハンガーの形になること)を防ぎます。厚みのあるハンガーがない場合は、タオルを巻いてハンガーに厚みを出します。

 

・袖口に重し代わりのタオルを入れる
袖口周りの形状を保ち、袖全体が伸びることで型崩れやシワを防ぎます。

 

■スラックス
・裾に重し代わりのタオルを入れる
裾周りの形状を保ち、スラックス全体が伸びることで型崩れやシワを防ぎます。

 

■スカート
・縦方向に引っ張りながら、プリーツを伸ばして、筒状に干す
風の道をつくるように、ウエスト部分を筒状に止めて干します。そうすることで、プリーツの形状を保つことができます。

 

■シャツ
・ボタンを開け、襟を立てて干す
布の重なりを減らすことで乾きやすくなります。また、シワをたたき伸ばして干すのもポイントで、型崩れやシワを防ぎます。

干し方は、制服に付いている洗濯絵表示タグでご確認ください。
洗濯後は放置せずにすぐ干しましょう。

気になる室内干し臭の対策。

雨の日が多い梅雨や洗濯物が乾きにくい冬の時期では、室内干しをする機会が増えます。その際に、室内干し臭の「嫌なニオイ」の経験がある方も多いと思います。
その原因と対策を紹介します。

 

■雑菌が原因
洗濯物が乾くまでに時間がかかると雑菌が増殖します。雑菌の増殖による影響でニオイが発生し「室内干し臭」に繋がってしまいます。

「室内干し臭」対策として3つのポイントを紹介します。

 

・洗濯物の間隔を「こぶし大間隔」に空ける
・窓際や壁際を避け、部屋の中央に干す
・扇風機やエアコンで湿った空気を移動させる

 

早く洗濯物を乾かすことで菌の増殖を防ぐことができ「室内干し臭」を抑えることができます。早く乾燥させるためには、洗濯物を広げて「風の道」をつくることがポイントです。

長く快適にご着用いただくために。

カンコー学生工学研究所では洗濯耐久性に強い生地や商品の開発はもちろん、子どもたちに長くご使用頂く為に、効果的なアフターケア方法の研究・発信をしていきます。

この他にもカンコー学生工学研究所では、「水温で汚れの洗浄力が変わること」や「漂白剤の正しい使い方」など、お手入れに役立つ内容を紹介しています。

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