「やさしい」ワイシャツ

「やさしい」ワイシャツ
試着会レポート<後編>

2023.10.18

感覚過敏の子どもたちも安心して着用できるよう制服の研究を始めて約2年。第1弾として開発したワイシャツがようやく形になり、2023年9月に試着会を行いました。後編は、2日目の様子を紹介します。

 

試着会2日目は初日よりも多くの方々にご参加いただきました。「ポリエステルのつるっとしたものが好き」「綿100%のものしか基本着ない」など、心地いいと感じる風合いも様々。「その瞬間は我慢できても、どんどんと体力が削られていってしまう」といった症状の出方があるということも伺いました。

さらには、縫い目が直接肌にあたらないようネックウォーマーをつけたり、スラックスの下にレギンスを着用したりといった工夫をしているというお話も。重ね着の感覚も苦手だけれど、それ以上に縫い目や苦手な風合いの生地が肌にあたることが耐えられないとのことでした。

そして緊張の試着タイム。初日同様、全員に「着やすい!」「すごく柔らかい!」「襟元が気にならない!」とおっしゃっていただきました。中には、「このワイシャツの上からなら着られるかも!?」とブレザーに腕を通し、鏡の前で「制服が着れてる!」と喜んでくださる方もいて、制服メーカーの社員として目頭が熱くなりました。

2日目の大きな気づきとしては、袖口が肌に刺さって痛いと感じる方がいらっしゃること。半袖ワイシャツを作る場合は丈や袖回りの寸法をどう設定するのか、検討の余地がありそうです。また、今回の“「やさしい」ワイシャツ”は綿100%ですが、ポリエステルなど化学繊維を使用したものも作れば、より多くの方が着用できるのではないかと考えました。

 

当事者の方の声を聴くことの大切さ、そういった声を聴かせていただけることのありがたさを改めて感じた2日間でした。ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

 

(カンコー学生工学研究所 松田・澤埜)

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