体操服をきれいに長持ちさせる方法は?

2021.01.08

着る機会が多い体操服。

週に2~3回ある体育の授業や、部活動・課外活動など着用の機会が多い体操服。
中には、制服の下に体操服を着用している場合や登下校時には体操服という学校もあります。
着る機会が多い体操服は、どんなに大切に着ていても長期間の着用や洗濯を繰り返すうちにダメージを受けています。
毛玉ができてしまったり、生地が薄くなったり、白色の体操服に他の洗濯物の色が移ってしまうなど、困った経験があるという方も少なくないのではないでしょうか?
今回は体操服の取扱いで多いダメージの原因と、予防方法についてご紹介します。

毛玉・脆化(ぜいか)・色移りはなぜ起こる?

体操服のダメージとして、代表的なものに「毛玉」「脆化(ぜいか)」「色移り」があります。

 

■毛玉

毛玉とは、摩擦により毛羽立った繊維が絡みあったり、洗濯中に他の衣類から抜け落ちた繊維が絡みあったりすることで、生地の表面に繊維が絡まった丸いかたまりができる現象です。

 

①日常的な摩擦
体操服は長期間の着用や過度な摩擦によってダメージを受け、毛玉が発生しやすくなります。
例えば、運動時以外にも通学時にリュックなどを背負うときに当たる肩や背中には、集中して摩擦が生じ毛玉ができることがあります。
摩擦時の圧力を高めないためにも、リュックにはあまり重いものを入れないようにしましょう。

 

②洗濯時の摩擦
ジーンズなど硬い生地のものと一緒に洗濯してしまうと、体操服の生地を傷めてしまう場合があります。
生地を傷めないためには、体操服を洗う際はできるだけ単体で、洗濯ネットに入れて洗いましょう。

■脆化(ぜいか)

「脆化」という言葉を聞いたことがありますか。
脆化とは、化学反応により繊維が溶けて劣化し、生地が薄くなった状態です。
綿の混率の高い生地に起きやすい現象なので、綿を使用した体操服には以下の点に注意しましょう。

 

①汗による劣化
運動後、汗を吸収してそのまま長時間放置すると綿が酸化しやすくなります。※
着用後は放置せずに早めに洗濯しましょう。

 

②溶剤による劣化
塩素系漂白剤等に含まれる成分は、綿を酸化させ、劣化する原因になるので使用をお控えください。
また、一般の洗濯洗剤の中にも塩素系の成分が含まれている場合がありますので、衣服に残った溶剤が影響を及ぼさないためにもすすぎをしっかり行いましょう。

 

※綿は汗や皮脂などを触媒とし、酸素イオンと結合し酸化することで、酸化セルロースを生成し非常にもろい状態になる。

■色移り

色移りとは洗濯などで濃い色の衣類の染料が流れ出し、白色や淡い色の衣類を染めてしまった状態です。

 

①洗濯による色移り
購入したばかりの衣類には余分な染料が残っていることがあり、染料が水に溶け出すことで淡色の生地を染めてしまう場合があります。
色の濃い衣類と白色や淡い色の体操服は分けて洗濯しましょう。

 

②濡れたまま放置したことによる色移り
着用後や洗濯後、濡れたまま体操服を放置してしまうと、生地の触れ合った部分から色移りしやすくなります。
洗濯後は早めに干しましょう。

その他の注意点。

ふんわりやわらかく仕上げるためや、いい香りを付けるために、柔軟剤は多くのご家庭で使われています。
しかし、規定量以上の柔軟剤の使用は、単に香りがきつくなってしまうだけではなく、衣類にも影響を及ぼすことがあります。
柔軟剤の過度な使用により、体操服の生地の繊維が柔らかくなりすぎてしまい、繊維が切れやすくなり、「毛玉」や「脆化」などのトラブルを招く可能性があります。
「柔軟剤を使用する際は規定の量を守って使用すること」「すすぎはしっかりしていただくこと」をお願いします。

 

また、洗濯機の中でファスナーが他の洗濯物を引っ掛けて傷つけてしまわないためにも、ファスナーがついている体操服はきちんとファスナーを閉めて洗ってください。
ファスナーの引き手(開閉時に手で持つ部分)の破損を防ぐためにも洗濯ネットに入れて洗うことをオススメします。

 

最後に、アイロンがけも要注意です。
昔の体操服の多くは綿の混率が高い素材でつくられていたため、シワを伸ばすためにアイロンがけが必要でした。
一方で、現在の体操服の多くはポリエステル高混率の素材で作られているため、綿素材に比べシワになりにくくなっています。
ポリエステル素材の体操服は石油を原料としているため、うっかり高い温度でアイロンをかけてしまうと生地表面が溶けてしまうので注意しましょう。

これからの体操服。

この先どんな体操服が登場するのでしょうか。
カンコーの体操服は時代とともに進化しています。
昔とは違い、薄く・軽く・高ストレッチな素材を使用した、学生たちがより快適に着用できる高機能な体操服が増えました。
カンコー学生工学研究所では着用時の快適性はもちろん、取扱いのしやすい体操服の研究を続けていきます。

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