結果発表

第4回 学校制服フォトコンテスト
「#私たちのキセツ」にご応募いただき、ありがとうございました。
2024年12月17日から2025年8月25日まで開催し、
全国の中学校・高等学校292校1,353名から、2,107点(春部門477点、夏部門1,340点、
秋部門140点、冬部門143点)の作品が寄せられました。

学校制服フォトコンテストは、
学校教育における芸術文化活動の支援事業として、
全国の中学校・高等学校を対象に学校制服を着用した学校生活の写真作品を募集し、
創造性・芸術性・技術などを審査・表彰しています。
厳正な審査により決定した入賞作品を発表いたします。
※ 受賞者の学校、学年は応募時点のものです
※ 当サイト内の画像をコピーまたは編集し、SNS、動画投稿サイト、ホームページ掲載、印刷などに使用することは、著作権・肖像権を侵害するため固く禁止いたします

最優秀賞

「雪に舞う思い出」
吉永 有沙さん
学校名:八代白百合学園高等学校(熊本県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
雪の粒が風に乗って舞い落ちる冬の日、私達は笑いながら雪を投げ、追いかけ、転び、起き上がった。そのひとつひとつの動きが、心の奥に柔らかく積もって、今でも思い出として舞っている。寒さも忘れるほどの瞬間、私達の青春は雪と共にきらめいていた。

【審査員講評】
雪に対する思いと、学校生活の思いを同調させて、青春の思い出と自分たちの感情が表現されています。みんなが集まって歓喜の気持ちをこの1枚に表していて、「第九」にも似たような全員のパワーや喜びや複雑なもの、いろんなことがこのシーンの中に結集して混ざり合っている作品です。あらゆる出来事が心の奥に積もっている学校生活を、雪を用いて表現するというのがすごくうまくいっているな、と思いました。

優秀賞(春部門)

「休み時間」
浦邊 律さん
学校名:多摩市立多摩永山中学校(東京都)
学年:中学3年生

【作品アピールポイント】
休み時間にみんなで文房具タワーを作っているという設定で撮影しました。中学生の今しかできないことを考えたとき休み時間を精一杯楽しむことだと考えました。みんなが楽しんでいる表情に注目してほしいです。

【審査員講評】
この作品を拝見して、生徒の皆さんが学校でどのように学び、どのように遊んでいるのか、その一端を垣間見ることができたように感じました。文房具を使ったタワーづくりという発想がとても学生らしく、休み時間という短い時間の中でどれだけ高く積めるかを競う様子から、楽しさがとてもよく伝わってきました。休み時間をこうした形で過ごしているのだということを知ることができ、とてもうれしく思いました。皆さんの表情もとてもいいと思いました。

優秀賞(夏部門)

「ばしゃっ!」
渋谷 凛さん
学校名:岡山県立岡山操山高等学校(岡山県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
文化祭の準備中に水の掛け合いをしていたところを撮影しました。

【審査員講評】
水が微妙に円形になって宝石のようにきらめいています。水をこのように写すにはシャッタースピードがすごく重要で、少し違えば水が流れたようになってしまうという中で、うまくきれいに写せていると思います。水のきらめき感と清々しさ、背景のきれいな緑、元気いっぱいな表情がマッチして、とても美しい作品になっています。

優秀賞(秋部門)

「ひとときの休息」
花城 彩音さん
学校名:神戸国際大学附属高等学校(兵庫県)
学年:高校1年生

【作品アピールポイント】
木漏れ日の光にあたりながら、休憩(寝ている)様子を撮影しました。顔にしっかりと光を当てて撮影した所を見ていただきたいです。

【審査員講評】
光のつかみ方がすごく上手です。顔にはストレートに光が当たっていますし、椅子に当たっている光もきれいで、木漏れ日もうまく写せています。構図的には、頭が手前に来ていることで非常に力があります。これが逆だと力が弱くなってしまうんですが、頭が前にドーンと来ていてとても引き付けられます。光の加減や肌の質感など、自然に写せていてとてもいい写真だなと思いました。

優秀賞(冬部門)

「雪の上の笑い声」
加藤 和奏さん
学校名:福井県立丹生高等学校(福井県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
二人で雪遊びをしていて走り回ったのか足跡がたくさんついています。遊び疲れたのか二人して雪の上で大の字に寝始めた所を撮影しました。足跡が分かるように暗さなど明るくなりすぎないように工夫しました。

【審査員講評】
遊び疲れた後に雪の中で寝ているそうですが、どーんと倒れても雪がクッションになってきっと痛くないんだろうな、というのが想像できます。雪の白は真っ白すぎても、濁ってもいけないというところで、きっと露出をすごく考えられたんだと思います。ちょうどいいバランスで雪の白が出せていますね。そして、なんといっても大の字の大胆なポージングがいいんじゃないでしょうか。すごく楽しい瞬間、というのが伝わってきます。

審査員特別賞

織作 峰子
「 ○○の秋」
安藤 陽稀さん
学校名:大阪成蹊女子高等学校(大阪府)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
それぞれに自分が思う秋を表現してぎゅっと詰め込みました。芸術の秋、読書の秋、勉強の秋、誕生日の秋、食欲の秋、、この1枚から秋を堪能できちゃいます。小道具にもこだわりました。焼き芋やパーティーセットやドライフラワーなど隅々から画面いっぱいに秋を感じてください!

【審査員講評】
それぞれの生徒さんが「秋」というテーマを、自分なりの解釈で作品に表現しています。焼き芋が出てきたり、入試に向けて勉強したり、絵を描いたり、本を読んだりと、さまざまな秋の姿が1枚の作品の中に凝縮されており、とても面白いですね。みんなが楽しみながら取り組んでいるし、その楽しさと一生懸命さがパロディ風にまとめられていて、構成力の高さを感じます。さらに赤や黄色を中心とした色合いや背景のカラフルなところも作品全体の楽しさを一層引き立てているような気がします。

審査員特別賞

高石 明彦
「僕だけの青」
守時 裕貴さん
学校名:香川県立高松桜井高等学校(香川県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
題名である「僕だけの青」の「青」は海と空の青と青春の青を重ねています。そうすることで、誰のものでもない、自分だけの青春を表現しました。この写真を見て、人それぞれの青春を思い出し、感じてもらえたら嬉しいです。

【審査員講評】
まず、この場所をよく見つけたなぁと思いました。背景と被写体のバランスが個人的にはとても好きです。さらに背中で表現したのがとても良いですね。少年は、景色をどのような思いで見つめているのだろう。高校生が未来へむかうストーリー性を感じ、この一枚を選びました。

審査員特別賞

與儀 淳
「ロビンソン」
幸地 今梨さん
学校名:沖縄県立浦添工業高等学校(沖縄県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
二人だけにしか分からない世界。絆から生まれる特別な世界。

【審査員講評】
作品タイトルの「ロビンソン」は、スピッツの「ロビンソン」をイメージしたのかはわかりませんが、サックスを奏でる女の子と、それに向き合い会話しているような男の子の姿に、強いメッセージ性を感じました。風の揺らぎに乗って響き渡るサックスの音色と、掛け合いのワンシーンが、2人だけの特別な空間を生み出し、絵に余白や行間があることで、情緒的物語が描かれていると感じました。非常に学生らしい青春を表していると感じます。

審査員特別賞

椙野 充義
「農業大好き!」
小原 勇輝さん
学校名:岩手県立花巻農業高等学校(岩手県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
農業高校らしさを表現する作品を撮りたいと思いました。中央は写真部部長がホークを、正面右側の部員は鍬をもって、正面左側の部員はホーをもって撮影してみました。抜けるような青空の下で、学校敷地内の丘で何度もぴょんぴょんと飛んでもらい楽しく撮影しました。白長靴も実習で使っているものです。

【審査員講評】
農業の実習で使う道具を持っていながら、おそらく実習の時には着ていないであろう制服を着て、それでも長靴はちゃんと履いているという、ちょっとした違和感が面白いですね。農業高校らしさを上手に引き出した写真だと思います。撮る方も撮られる方もお互いおそらく仲がいいんだろうというのがものすごく伝わってきて、青春を楽しんでいるというのが感じられます。上の空間も上手に活かせていて、空の青も綺麗に写っています。画面的にも構図がしっかりしている良い作品だと思います。

菅公賞

「桜のトンネル」
鈴木 成海さん、鈴木 琉未菜さん、
黄楊 里音さん(共同制作)
学校名:浜松学芸高等学校(静岡県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
この作品は都田テクノロードで毎年満開に咲く桜並木の中でとった一枚です。桜は明るく華やかな雰囲気を表し未来への期待や希望を感じさせる一方で、卒業など儚く切ない雰囲気を演出してくれます。この作品では桜が咲く春を全力で楽しむ姿が表されています。桜のトンネルの中を笑顔で駆け抜けていく姿から卒業した先の未来への希望を感じさせるが、その笑顔の裏には卒業という切なさも感じさせます。私たちから見たら何気ない景色の一つですが、レンズを通してみる景色はより一層美しく儚げな雰囲気を表してくれています。私たちの日常を切りとったことで高校3年間での青春をよりリアルに詰め込むことができた作品です。満開の桜に包まれることで自然と笑顔が生まれ、共に過ごしてきた友達ととても楽しい撮影をすることが出来ました。

【審査員講評】
桜並木と制服姿の生徒という普遍的な題材ながら、笑顔と躍動感によって瑞々しい青春の一瞬を切り取った作品です。桜と制服は入学式を思い浮かべる方が多いでしょうか?地方によっては卒業式かもしれません。どちらも、人生の節目であり、未来への希望と期待を感じさせる1枚だと感じました。

入選

「あの日みた君の横顔」
武田 真生子さん、鈴木 杏奈 さん、
加藤 有紗 さん、島津 蒼依 さん(共同制作)
学校名:浜松学芸高等学校(静岡県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
海沿いの風に吹かれながら、どこか懐かしい気持ちで撮影した一枚です。風になびく髪や制服、キラキラと輝く水面の光を逆光に浮かび上がる彼女の姿に思わずシャッターを切った本当に何気ない瞬間です。同じ場所にいながらも、それぞれが少しずつ違う時間を過ごしているように感じられ、見つめる方向の違いからも、私たちの繊細な想いが伝わって来るように感じました。日常の延長線上にありますが、どこか特別に思えるかけがえのない時間です。

【審査員講評】
光の具合から、髪のなびき方、手の動き、視線の角度まで、それぞれが綺麗にまとまっています。2人の視線の向きがそれぞれ違うことで、頭の中で考えていること、想像していることも違うんだろうなと伝わってきます。それが、それぞれの生き方があるということの象徴になっているように感じられます。青春のほんの一瞬を切り取った、すごくいい作品だなと思いました。
「パッカーン!」
服部 栞奈さん
学校名:沖縄県立浦添工業高等学校(沖縄県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
夏休みに写真部みんなと初めてスイカを食べた時に撮った1枚です。スイカを半分に切って、まるでスイカから飛び出してきたように撮ったら面白そうだなと思い撮影しました。この時食べたスイカはとても甘くて夏の味がしました。

【審査員講評】
ただスイカを持っているだけではなくて、工夫をしているな、すごく楽しんで撮っているな、というのが写真から伝わってきて、それがとても素敵です。上側のスイカは人が持っているのか、何かで固定しているのか、どうやっているのかはわかりませんが、とにかく作品に工夫が見られて、今までにない良い作品だと思います。
「もうすぐ夏休み」
今井 奏良さん
学校名:群馬県立富岡実業高等学校(群馬県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
この写真は、部活の後輩たちと「夏休みにやりたいこと」を話している場面を撮ったものです。みんなが楽しそうに行きたい場所ややりたいことを話すのを聞いて、僕自身もこの3年間を振り返ると「楽しい高校生活を送ってこれた」と感じました。さらに、後輩たちの話や写真を見ていると僕も「最後の夏休みも思いっきり楽しみたい」と思うと同時に、この夏休みでどんな思い出ができるのか今から楽しみになります。

【審査員講評】
教室の中を写した写真のなかでも、この写真は1人が外から顔を突っ込んでいるというところが面白いですし、窓の入れ方も非常に上手で無駄がないですね。両方にカーテンを配置させて撮ろうとすると、もう少し手前まで画角に入ってしまいそうなものですが、上手な配置でうまく撮れていると思います。楽しそうに何かを話しているのかな、という良い雰囲気が伝わってくる作品です。
「LAST!!」
石井 宏直さん
学校名:山梨県立甲府東高等学校(山梨県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
「残り5分!!」何がなんでも提出時間に間に合わせようと奮闘している瞬間を撮りました。この学園祭は私たちにとって「最後」の学園祭。一人一人の熱量が顔から飛び出して来そうです。そのくらい、いい顔をしています。どうかこのいい顔がずっと「続き」ますように!

【審査員講評】
まず、制作しているものが非常にカラフルで、赤や青、ピンクなどいろんな色が目に入ってくるのが良いですね。提出に間に合わせるために必死で作っているという頑張りや意気込み、周りのみんなの応援、それぞれの感情がこの写真1枚にあふれていて、こちらにその白熱したエネルギーや、全員で1つのものを作っているという一体感が伝わってくるような作品だと思います。
「桜の下での決意」
一石 実優さん
学校名:朝日塾中等教育学校(岡山県)
学年:高等部3年生

【作品アピールポイント】
この春で高等部3年生。受験を控え新たな決意をここで。

【審査員講評】
受験を前に、神社に向かってお願い事をしているところの1シーンだと思うのですが、とても静かな時間の流れを感じますし、特別大きな笑顔ではなく、その時の彼女の心情がそのまま綺麗にこちらに届いてきます。また、桜が上に咲いているだけでなく下にも散っていて、すごく美しい物語の一瞬を見ているように感じられる作品です。
「青空を抱きしめて」
前田 琉和さん
学校名:大阪府立工芸高等学校(大阪府)
学年:高校1年生

【作品アピールポイント】
この写真は、夏の青空を抱きしめるような、青春を噛み締めるようなジャンプをしている友達を撮影したものです。この制服を着て過ごすことのできる3年間の中の一瞬は、とてもかけがえのないものだと思います。そんな一瞬の幸せや喜びを感じてもらえれば嬉しいです。

【審査員講評】
かけがえのない青春の中の一瞬の幸せや喜びが本当にストレートに伝わってきます。大空が背景になって足を思いっきり広げている大きなポージングなんですが、ちゃんと画面の中に収まっているのも良いですね。非常に動きも雄大で、若さあふれる元気いっぱいな表現がされていると思いました。
「衝動」
音羽 玲治さん
学校名:神戸国際大学附属高等学校(兵庫県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
ひそかに秘めていた思いを一気に爆発させたときの感情を白いロジンで表現しました。

【審査員講評】
この写真を撮るのは、被写体の方もきっと大変だっただろうと思うのですが、一発で撮れたのか、何回かやったのか…どちらにせよ、努力の跡が感じられますね。写真的には今までにない雰囲気の作品で、頑張ってこれからもいろいろな写真を撮ってほしいな、と思います。次も面白い作品を撮ってくれそうな予感がしています。
「Call Me」
翁長 鈴音さん
学校名:沖縄県立美里工業高等学校(沖縄県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
電話の相手は思いを寄せる彼。少女の気持ちは果たして彼に届くのか。受話器越しの声、いま届けたい。

【審査員講評】
電話ボックスを上から撮るのはなかなか難しいと思うのですが、どう撮ったのでしょうか。上に隙間が空いていたのか、そもそも屋根が無かったのか、いずれにせよ撮り方が面白くて、工夫が感じられます。コメントには、電話の相手は思いを寄せる彼というふうに書かれていますが、彼と楽しく話をしていて、上をチラッと見たみたいな、そんなイメージが伝わってきます。そして、画面の中に無駄がないですね。電話ボックスであるということがはっきりと分かるような構図になっていて、非常に良いと思います。左手がちょっと電話のところに置いてあるのもまた良いですね。
「見つけたっ!」
山内 凛乃さん
学校名:瀬戸SOLAN学園初等中等部(愛知県)
学年:中学1年生

【作品アピールポイント】
日差しが差し込み、親友の2人が校庭に咲いてる花のなかで宝を見つけ出す様子。

【審査員講評】
地面が斜めになっていることで、この2人がうまく画面に入っていることに加え、スピード感というか、動きがとても感じられます。花を摘むというのは本来そんなに激しい動きではないんですが、2人の楽しげな雰囲気に、構図によって動きが加わって、勢いを感じる作品になったと思います。青空と雲の流れや形も素敵だな、と感じました。
「世界が終わる2秒前」
八木原 京維さん
学校名:群馬県立勢多農林高等学校(群馬県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
見て下さい後ろ、、、世界の終わりっしょ!!今すぐ世界が終わるとわかったとき、最後に笑っていられるそんなイカした仲間たちとの集合写真です!!これを見ている皆さまもこんなイカした仲間と出会えることを願っています。

【審査員講評】
普通写真を撮ろうとすると、画面の全体に顔が来るように撮ったりするのですが、この写真では画面の半分以上に空を入れて、そして顔が手前にどアップになっています。みんながカメラに映りたいという感じで中に入り込んできて、無理やり撮ったような。でも、それぞれがすごい笑顔で素敵です。撮っている場所の雰囲気もいいですね。撮った時間が夕方だと思われますが、夕日の光がちょうど顔のあたりに上手に入って、暗くつぶれることもなく、素敵に仕上がった写真だと思います。
「天まで届く一曲を」
中島 光海さん
学校名:海星高等学校(三重県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
吹奏楽部の金管楽器の音が屋上で鳴り響いています。天まで届くような元気な音でした。季節は春。夏の大会に向かって、響き渡らせてください!

【審査員講評】
タイトル通り、空の部分を非常に多く撮っており、楽器を演奏する人たちも天に向かっていて、まさに天まで届くように、という気持ちが伝わってきます。映り込みの影も絵的に面白く、非常に良い写真だと思います。
「心躍る」
笠原 蓮生さん
学校名:智辯学園和歌山高等学校(和歌山県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
写真部で写真を撮りに行った帰り道、いきなりこの写真の2人がスキップしだしました。これはシャッターチャンスだ!と思い、撮影しました。この日は始業式があって間もない日だったので、これから始まる新しい学年に期待を抱き、心を踊らせるような、そんな気持ちと重なるような写真になっていると思います。

【審査員講評】
左側の子の右足の曲げ具合や、髪の毛がパッとなびいているところから、動きが感じられて素敵ですね。カバンについているぬいぐるみやキーホルダーが動いているところも躍動感が感じられて面白いです。画面全体の中で、両方に壁を入れてその路地の中で2人を上手に配置していて、構図的にも良いと思います。2人の表情がもう少し見えてくると、もっと良い作品になるかなと感じました。
「おどる青春、ひと夏のステージ」
金子 聡佑さん
学校名:羽田国際高等学校(東京都)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
バレエをやっている友だちと学校の近くの海で撮影した写真です。笑顔と夏の日差し、海の水しぶきが夏の暑さや青春のエネルギーを感じさせてくれる写真です。制服姿で踊っているその姿には、自由と情熱が詰まっていて、まるでこの瞬間だけの夏のステージに立っているようでした。見る人にも、高校生のときの大切な人との一瞬や、仲間とのかけがえのない時間を思い出してもらえたらうれしいです。

【審査員講評】
さすがバレエをやっている方だなという肢体の美しさが感じられます。バレエのウエアではなく制服なのですが、リボンとプリーツスカートがこのポージングにすごくマッチしていますね。足元の水しぶきもすごくうまく撮れていますし、表情も明るくて素敵な写真です。
「生徒から逃げる生徒」
神 空我さん
学校名:青森県立八戸高等支援学校(青森県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
階段で、生徒が生徒から逃げている写真が面白いと思って撮影しました。何故逃げているのか?それは、皆さんのご想像にお任せします。

【審査員講評】
なぜ追いかけられているのかはわかりませんが、真ん中にいる生徒さんの表情、手の感じ、それから口の中もちゃんと見えているといったところが非常にいいですね。後ろから追いかけている人たちもそれぞれ楽しそうな表情をしていて、ものすごく上手に仕上げているいい作品だと思いました。
「放課後」
八崎 心菜さん
学校名:愛媛県立今治北高等学校大三島分校(愛媛県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
ある日の放課後、窓際で仲良く話をしている友達同士を暖かい春の光が包み込んでいるように見え、写真に収めました。

【審査員講評】
放課後の教室の中で2人が何かお話をしているところなんでしょうね。作っている感じのない、すごく自然な雰囲気の作品です。被写体の2人と撮影者がちょっと距離を置いてますよね。撮影者がこの2人に気づかれないようにというか、この2人の世界を壊さないようにという位置関係で撮っているので自然な雰囲気が出ていますし、少し離れた距離から望遠のレンズで撮ることによって、背景が柔らかくぼけてすごくきれいな写真になっていると思います。
「跳ねた水、弾けた声」
早野 愛未さん
学校名:名古屋市立工芸高等学校(愛知県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
夏の強い日差しの中、友達と一緒に水に触れながら過ごす楽しさを表現しました。冷たい水の感触と笑い声が清秋の一コマとして心に残る瞬間を撮影しました。自然光のまぶしさと水の透明感を大切にし、爽やかな雰囲気を出しました。

【審査員講評】
夏真っ盛りのすごく暑い日差しが感じられて、水のしずくとか、夏を感じさせるモチーフが満載な写真だと思います。表情がちょっと見えにくいのが残念だったのですが、背景の緑や光の強さによって、とにかく夏をエンジョイしている感じ、青春をエンジョイしている感じが出ていると思いました。
「3年分の感謝」
岡村 優里さん
学校名:香川県立高松桜井高等学校(香川県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
卒業式の日に撮影しました。2人で写真を撮る様子が印象的だったので撮影しました。

【審査員講評】
この作品は2人が卒業式の日に写真を撮っている風景を写真に収めたということで、あるようでなかった面白い作品です。3年分の感謝ということで、2人がすごく感激をしているようなイメージも写真から伝わってきますし、背景を若干ぼかしたことによって雰囲気がものすごくいいですね。後ろまではっきり写っているよりこのぐらいの方がちょうど良いなという感じがします。また手をちゃんと画面に収めてくれたことによって何をしている写真なのかしっかり伝わりますし、構図的にも非常に良いなと思いました。
「帰り道」
南 照瑛さん
学校名:岡山県立玉野光南高等学校(岡山県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
弟の通学路でもあるこの桜通りは、岡山の隠れた名所です。春になると満開の桜トンネルが現れます。 ここを通ると新学期がはじまるなあという気持ちになります。

【審査員講評】
桜並木の下を歩きながら2人で何を話しているんだろうか、という想像をかきたててくれる作品だなというふうに思います。桜並木の美しさとピンクのぼんぼりがつながっているところも色を添えて華やかになっていますし、その下でわりとシビアな顔をして先輩のお兄さんに話を聞いている男の子の表情が魅力的ですね。2人の表情の違いにも引き付けられます。
「なぁ~に?」
木下 由翔さん
学校名:静岡県立浜松西高等学校(静岡県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
卒業式の2日前、私たちは菜の花畑にいた。高校生活では学校に行けば友達に会え、みんなで学び、部活をして帰るという日常が当たり前であった。しかし、卒業してしまうとこれまでの日々が当たり前ではなくなり会う機会も減ってしまう。まだまだ続いて欲しかった…そんな高校生活の思い出を写真という形で残すため、私はよく写真を撮らせてもらっている友達を誘って出掛けた。今この時しか撮れない瞬間。高校生の青春が詰まった写真。これまでありがとう。そしてこれからもよろしく。

【審査員講評】
菜の花畑の黄色が画面の半分を占め、その花畑の中での女子高生のとびきりの笑顔がとても素敵だと感じました。自然でナチュラルな表情が作品全体の魅力をいっそう引き立てていると思います。
「恐怖の天然スライダー」
矢口 心海さん
学校名:京都府立中丹支援学校(京都府)
学年:高校1年生

【作品アピールポイント】
石段に雪が積もって自然にできたスライダーをそりで豪快に滑った瞬間を撮影しました。怖かったです…

【審査員講評】
京都の方の作品ですが、京都でもこれほど雪が積もるのですね。紙の白と雪の白、同じ白でも異なる「白」であることがしっかりと表現されています。さらに、ついさっきまで滑っていたことが伝わる雪の中の痕跡がちゃんと写っているのもいいですね。手をついているところも手を切らないで画面にしっかりと納めており、画面の構成が非常にうまいと感じました。

学校賞

那覇市立首里中学校(沖縄県) 応募者数 85名

審査員