結果発表

第2回 学校制服フォトコンテスト
「#私たちの青春」にご応募いただき、ありがとうございました。
2023年5月8日から8月21日まで開催し、
全国の中学・高等学校344校1,718名から、2,813点の作品が寄せられました。

学校制服フォトコンテストは、
学校教育における芸術文化活動の支援事業として、
全国の中学・高等学校を対象に学校制服を着用した学校生活の写真作品を募集し、
創造性・芸術性・技術などを審査・表彰しています。
厳正な審査により決定した入賞作品を発表いたします。
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金賞

「すいか」
有馬 愛衣さん
学校名:鳳凰高等学校(鹿児島県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
真夏の漁港で女子高生4人組がすいかを切って食べているひと夏の思い出を撮影しました。夏の青々とした情景に、すいかの赤色と甘さを取り入れることで私たちの青春は輝きに溢れ、かけがえのないものであるということを表現し、また私たちの元気と私たちの地元の美しさを一枚の写真に収めました。

【審査員講評】
青空、白い雲、白い灯台、そんな美しいコントラストの下で夏服を着た女の子が赤いスイカをほおばるみずみずしいシーンが、私の目に飛び込んできました。大きなスイカを海辺まで運びカットして食べるまでのワクワクした行程が思い浮かびます。スイカをほおばる姿は健康的で幸せ感が伝わる作品です。

銀賞

「なぁに」
川野 慈月さん
学校名:八代白百合学園高等学校(熊本県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
いつも二人でお喋りしながら帰る。一人で歩くと長い帰路も、あなたとなら寧ろ短く感じるの。私、この時間が一日の中で一番楽しみ。学校であった面白いことを話したり、毎週二人で楽しみにしているドラマの展開を予想しあったり、週末に遊びに行く計画を立てたり。出会ったのは高校に入学してからだけど、ずっと前から友達だったみたいに、お互いに考えていることが何となく分かるんだ。でも一つだけ、あなたは気づいていないことがある。私より少し前を歩いているあなた。一つに結われた髪が揺れている。無意識に名前を呼んだ。
「なぁに」微笑みながらくるりと振り返ったあなたと目が合う。「私ね、」あなたが好きだよ。

【審査員講評】
クリアな色調の応募作品が多い中、落ち着いたトーンのこの作品が目をひきました。それは物語性や想像力を掻き立てる雰囲気を醸し出しているようです。振り向きざまに撮った、写真の世界でしか表現できない足元の動きや、髪の揺らぎの一瞬を切り取った作品です。制服を美しく着こなしたモデルさんもとてもすてきです。

銅賞

「あの日あの時あの場所で」
鶴岡 大輝さん
学校名:神戸国際大学附属高等学校(兵庫県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
青春という短い時間の流れをイメージして撮影しました。僕の思う青春とは短い時間の中で様々な事を考え、思うことだと思います。それを1枚の写真に納めるために長時間露光で撮影しました。また被写体がどんな青春を過ごしているのかを想像しながらこの作品を見て欲しいです。

【審査員講評】
とても考えてつくられた作品だと思います。真ん中の男の子が、思いを馳せていることが伝わってきます。3年間の高校生活の中でいろいろな経験をし、周りの友達もいろいろな方向へ考えを持って進んで行こうとする姿を1枚に収めた構成力が素晴らしいです。

審査員特別賞

織作 峰子
「リボンとジャンプ」
篠 侑佐さん
学校名:長崎県立佐世保北高等学校(長崎県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
いつも一緒に過ごしている双子の姉の笑顔とジャンプが一緒に撮れたお気に入りの写真です。

【審査員講評】
四角いフレーミングの中に弓のようなしなやかな肢体が対角線の形に跳ね、そこにリボンが美しい円を描きながらループする瞬間が絶妙なタイミングで撮られています。加えて窓のブルー、床の光線も美しく、躍動感ある素晴らしい作品です。

審査員特別賞

高石 明彦
「煌めき」
飯野 ゆいさん
学校名:群馬県立西邑楽高等学校(群馬県)
学年:高校1年生

【作品アピールポイント】
私はこの写真を友人に協力してもらい、撮影をしました。木の切り株に座ってもらい、被写体が中心となるようにし、ポートレートを使い工夫しました。地面に咲いている小さな花々があることで、明るさを表現できたと思います。この写真を見た人が少しでも興味を持ってもらえたらと思い、撮影しました。

【審査員講評】
なぜ、不安定な切り株の上に座ったのだろう。しかし、彼女の向く先には光源があり、きれいなフレアが入っています。高校生は未来への不安もあるでしょうが、もしかしたら彼女の見ている先には希望があるのではないか、いや、あって欲しい…。そんな物語が閉じ込められてるような衝撃を受けました。一枚の写真ですが、複雑な高校生の心情描写とストーリー性を感じました。

審査員特別賞

丹 雅彦
「吹雪」
村田 翔香さん
学校名:西南女学院高等学校(福岡県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
九州民には耐えられない寒さの日。友達のリアクションが良かったので写真に収めました。

【審査員講評】
いつもの通学路での出来事だけど、表情がとても良く、「寒い!」と言って、ふざけながら登校する彼女たちの仲の良さやリアルな高校生活を感じました。いつかまた、この写真を見たとき、彼女たちはこの日のことを思い出し、そして、もう一度、笑える。そんな何でもない一日に、一度しかない「青春」のひと時を感じました。

審査員特別賞

椙野 充義
「せいくらべ」
曽布川 知里さん
学校名:静岡県立浜名高等学校(静岡県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
みんなで黒板で遊んで撮ってみました。背比べして遊んでいたのに、いつの間にか腕を組んでいました。大好きな親友たちの可愛い瞬間を撮ることが出来て幸せです。

【審査員講評】
教室で撮影されたものですが、とてもいい笑顔ですね。手を組んでいる姿も仲の良さが表現できています。よくあるような写真ですが、黒板に身長の数字を書いたところが面白いなと思いました。制服の色味もきれいに撮れています。教室の中はまだまだ工夫すればいろいろな撮影ができると思っています。

審査員特別賞

曽山 紀浩
「最高の瞬間」
片井 美佑さん
学校名:常葉大学附属橘高等学校(静岡県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
美術専攻である私たちは、高校三年間同じクラスメイトと共に「美術」を学んでいます。この作品はレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をモチーフに高校生ならではの勉強や友達との場面を撮りました。13人の生徒一人一人が違うポーズ、表情をしていることで高校生活の様々な感情を表現したところを注目して欲しいです。私たちが思っている以上に高校三年間は一瞬にして過ぎてしまうので、その瞬間をカメラに収めるためにタイトルを「最高の瞬間」にしました。同じ道に進む13人との何気ない日常を「青春」というテーマに合わせ撮影しました。

【審査員講評】
一枚の写真を制作するにあたって、制服と青春というテーマを表現するための打ち合わせや企画の背景が垣間見れる作品だと思います。有名な絵画をオマージュした写真ではありますが、モデルがそれぞれ学校での日常を表現し、その瞬間を切り取っています。個々の日常をつなぎ合わせていくことは、まさに青春そのものだと感じます。また多くの仲間と協同して制作したという点もすごく良いと思います。

入選

「運命のしおかぜ」
島 航輝さん
学校名:静岡県立浜名高等学校(静岡県)
学年:高校1年生

【作品アピールポイント】
風が吹いている中、男女で楽しく会話している様子を撮影しました。

【審査員講評】
二人の表情がとてもナチュラルで良いと思います。背景に鳥居があり、風を感じる爽やかな作品です。
「弾ける笑顔」
庄子 みよさん
学校名:宮城県農業高等学校(宮城県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
この作品は仲の良い友達に協力してもらい、近くの小川で撮影しました。農業高校ならではの「水」を使った作品です。試行錯誤しながら撮影を行い、苦労しました。また、撮影時にスカートが水面につき、濡れてしまったりハプニングがありました。作品以外の場面でも友達と楽しみ、青春を感じることができました。

【審査員講評】
大胆な作品ですね。小川と空のコントラストが良く、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。水が飛びはねている様子が躍動感もあります。
「くちびるは誰のもの?」
山本 篤さん
学校名:神戸国際大学附属高等学校(兵庫県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
こちらに視線を向け、りんごに挑発的にくちびるを寄せている。彼女のくちびるは一体誰のものなのだろうか?

【審査員講評】
絵画と人物とリンゴの組み合わせが、写真の中でも絵画性のある作品になっていると思います。工夫が素晴らしいです。
「どこでも筋トレ」
尾﨑 祥之介さん
学校名:法政大学中学高等学校(東京都)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
トレーニング器具ではないけど重いものがあったらつい持ってみたくなる気持ちを表現しました。図書室で筋トレというギャップにも注目してほしいです。

【審査員講評】
男の子二人の筋肉がいいですね。運動部の生徒さんでしょうか。下から撮ることによって力強さが伝わってきますね。青春を感じます。
「好きな人の好きな人」
金築 佳穂さん
学校名:島根県立平田高等学校(島根県)
学年:高校1年生

【作品アピールポイント】
青春といっても楽しいことばかりではありません。片思いは辛い気持ちの方が大きいです。その片思いを表現しました。廊下からうっかり見てしまった男の子目線で撮影してみました。

【審査員講評】
ガラス越しに撮影している距離感や、次に何を書くのだろうという興味をそそる作品です。
「こっちだよ~」
寺川 真衣さん
学校名:海星中学校(三重県)
学年:中学1年生

【作品アピールポイント】
雨の日の放課後、二階の教室にいると、私を呼ぶ声が聞こえました。窓からのぞくと、傘を差した友だち三人がいました。カメラを向けると「こっちだよ~!」と最高の笑顔を見せてくれました。

【審査員講評】
何気ない写真だけれど、三人がそれぞれ制服を着て、楽しく過ごしている雰囲気が伝わってきます。上からのアングルや笑顔が素敵な写真です。
「好きだー!」
狩谷 葵さん
学校名:法政大学中学高等学校(東京都)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
休み時間にこっそり隅で二人でキャッチボールをしているような写真を撮りました。口では言ってないけれど心の中で思いっきり叫んでいるような構成にしました。気持ちが届くように強く投げている場面が一番のアピールポイントです。

【審査員講評】
女の子と男の子がキャッチボールをしている、何気ないシーンですが活発さが感じられていいですね。グリーンもとてもきれいです。
「delivery」
河野 葵さん
学校名:愛媛県立川之石高等学校(愛媛県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
自分で可能性をつかみ取れるように手を伸ばしてジャンプしている瞬間を撮影しました。みんなの表情のいい写真を撮るため何枚も頑張って撮りました。

【審査員講評】
学校の廊下に掲げられている「可能性を伸ばせ」という言葉に向かってジャンプしている姿が夢や青春感を表現できていると思います。
「お気に入りの場所」
岡田 莉花さん
学校名:関市立関商工高等学校(岐阜県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
学校近くのコスモス畑で、写真部の部員にモデルになってもらい撮影しました。このコスモス畑は毎年撮影に行っているところで、お気に入りの場所です。

【審査員講評】
空とコスモス畑の中に、お洒落な制服がマッチしています。コスモスとタータンチェックの色がなんとも言えないバランスです。
「もう1人の私」
清野 柊さん
学校名:新潟県立加茂農林高等学校(新潟県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
写真部で鯉のぼりを撮りに行った際に、撮るのに夢中になっていた部長を撮りました。川が流れてて、少し揺れてるのがポイントです!

【審査員講評】
色がまず素敵ですね。鯉のぼりを夢中になって撮っている姿から青春感が伝わってきます。水面への写込みが美しいです。
「めいろ」
吉田 美咲さん
学校名:熊本国府高等学校(熊本県)
学年:高校3年生

【作品アピールポイント】
私たちの学校は校舎内の階段が特徴的なのでそれを生かして撮影しました。校舎で迷子になったこともいい青春です。

【審査員講評】
面白い構造の階段を見つけ、人が重ならないように配置し撮影しています。大胆な構図が素敵です。
「放課後のカクシゴト」
新井 楓果さん
学校名:新潟県立新潟高等学校(新潟県)
学年:高校2年生

【作品アピールポイント】
─あのね、私、・・・やっぱりなんでもないっまた明日ねー!・・・

【審査員講評】
光の柔らかさが魅力的な作品です。夕方の放課後の時間に一人で考え事をしているのでしょうか。静かな時の流れを感じます。

学校賞

1位
鹿児島県立牧之原特別支援学校(鹿児島県) 応募者数 58名
2位
長野県穂高商業高等学校(長野県) 応募者数 48名
3位
四條畷学園高等学校(大阪府) 応募者数 46名

審査員