エイブルアート×宇部商業高

エイブルアート×宇部商業高
笑顔を育む「Tシャツ制作」の過程

2026.01.21

カンコー学生工学研究所では、福祉と制服と学生をアートでつなぐ「エイブルアート※1・ユニフォーム」プロジェクトを展開しています。

今回は、「高校生ボランティア・アワード2025」にてカンコー学生服賞を贈呈した、山口県立宇部商業高等学校商業研究部の皆さんと取り組んだ、エイブルアート・Tシャツの制作過程と完成したTシャツをお渡しした当日の様子を紹介します。

 

※1 エイブルアートとは、障がい者芸術を捉え直す運動のこと。エイブルとは可能性という意味で、アートの可能性や人間の可能性を再発見し、誰もが豊かに生きる社会を目指す。

 

 

2025年10月、宇部商業高等学校を訪問し、生徒たちと一緒に、Tシャツに使用するアートと型の選定を行いました。実際にTシャツのサンプルも見てもらいながら検討していくなかで、「アートの魅力がより伝わるデザインにしたい」という意見が挙がり、タテ方向の切り替えを入れた型のデザインが候補にあがりました。そこから、どのアートがそのデザインに映えるかを基準に、作品を比較しながら選定を進めました。

そして、最終的に選ばれたのは、小早川桐子さんの「晴れた空」という作品でした。カラフルで明るい印象が好評で、「ひとめぼれでした」と話す生徒もいるほどでした。

後日、左胸に配置するオリジナルマークのデザイン案を提案させていただき、エイブルアートTシャツの最終デザインを決定していきました。

そして、約2か月間の制作期間を経て、2025年12月、皆さんと一緒に考えたエイブルアート・Tシャツをお渡しする日を迎えました。

完成したTシャツを目にした瞬間、生徒の皆さんの表情がぱっと明るくなったのがとても印象的でした。また、作品の作家である小早川桐子さんから寄せられたメッセージカードをTシャツとともにお渡しすると、嬉しそうに読み進める姿が見られました。

さらに、その場で生徒の皆さんから小早川さんへ、感謝の気持ちを伝えるお礼のメッセージ動画を撮影し、後日共有することとなりました。作家と生徒の想いが行き交う、あたたかな時間となりました。

小早川さんからいただいたメッセージを、ここに原文のまま紹介します。

 

私の作品をTシャツに選んでくださり、ありがとうございます。とても嬉しいです。
私は実際に出合った植物や風景などの自然をモチーフに、油彩画を制作しています。
写真や動画を見て作品を作るのではなく、実体験を大切にしていて、その点では、皆さんの活動と共通するところがあると思います。
最近では、私が子供の頃に参加した、幼稚園が主催するキャンプで、川で泳いだ経験から絵を描きました。
子供の頃は感受性が強いので、昔の事でも強烈に覚えているものだな、と思いました。
皆さんの活動に参加されるお子さんも、きっと大切な思い出を作って大人になると思います。
家庭環境に関わらず参加できる企画をされていて、素晴らしいと思います。応援しています。

 

来年度からは、ボランティア・アワードを通じて出会った複数の高校の皆さんとも、新たにエイブルアート・Tシャツの取り組みをスタートする予定で、「福祉と制服と学生をアートでつなぐ」小さな連鎖が広がりつつあります。

アートをきっかけに生まれる対話や経験を大切にしながら、これからも「エイブルアート・ユニフォーム」プロジェクトを進めていきます。

 

 

(カンコー学生工学研究所 廣畑)
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