カンコー学生工学研究所では、福祉と制服と学生をアートでつなぐ「エイブルアート※1・ユニフォーム」プロジェクトを展開しています。昨年8月に開催された「高校生ボランティア・アワード2024」において、本庄東高等学校ボランティア部にカンコー学生服賞を贈呈し、その副賞として、エイブルアート・Tシャツの制作権をお渡ししました。今回は、その制作過程と出来上がったTシャツをお渡しした時の様子を紹介します。
※1 エイブルアートとは、障がい者芸術を捉え直す運動のこと。エイブルとは可能性という意味で、アートの可能性や人間の可能性を再発見し、誰もが豊かに生きる社会を目指す。
エイブルアートのアート集やTシャツのデザイン案を数点提案させていただき、本庄東高等学校ボランティア部の皆さんに選んでもらうことから制作がスタートしました。打ち合わせにはZoomを活用し、デザインやオリジナルマークについて検討をしていきました。
2025年2月、生徒たちと一緒に考えたエイブルアート・Tシャツが完成。そして、お渡しの日を迎えました。
早速ボランティア部の皆さんが着替えてくださりました。アートそのものが素敵なのですが、皆さんがそろって着用されることで、より一層エイブルアート・Tシャツの魅力が引き立って感じられました。

本庄東高等学校ボランティア部の皆さんが選んでくださったアートは、小早川桐子さんの「5月の草むら」という作品です。「明るくかわいいアートで、ボランティア活動で出会う子どもたちが喜んでくれそう」というのが選出理由だそうです。
小早川さんに作品に込めた想いを伺ったところ、「この作品は家の近くの公園の草むらを歩いているときに、芝生やクローバーがこんな雰囲気に感じられた、というのを表現しました。5月は好きな季節で、草むらも元気で生き生きとしています。」とコメントをいただきました。

【小早川さんからボランティア活動に励む生徒たちへのメッセージ】
子ども時代は感受性が豊かで、周りの人の手助けで新鮮な体験ができると、その思い出は大人になっても大切なものとして残ると思います。素晴らしい活動だと思います。応援しています。
【生徒たちの感想】
3月末には、ボランティア部の活動の一環として、「ほんじょう寺子屋」が開催されます。今回は、主体性や自分を見つめ直すことをテーマに、参加者がチームになって催し物を企画・実行する「春寺縁日」をされるそうです。
エイブルアート・Tシャツを着たボランティア部の生徒たちの姿を見た皆さん は、どんな反応をしてくれるのでしょうか?
次回はその様子をお届けしたいと思います。
(カンコー学生工学研究所 廣畑)
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