カンコー学生工学研究所では、福祉と制服と学生をアートでつなぐ「エイブルアート※1・ユニフォーム」という新たなプロジェクトのもと、昨年の弊社大阪展示会にて、制服・体操服の研究見本を制作し発表しました。私たちはこの取り組みを学生に知ってもらい、実着用していただくために、まずはボランティア部などのチーム用Tシャツとして展開をスタートすることにしました!また、ボランティアに取り組む学生の活動を、エイブルアート・Tシャツを通して応援したいと考え、「高校生ボランティア・アワード」に協賛させていただくことにしました。
※1 エイブルアートとは、障がい者芸術を捉え直す運動のこと。エイブルとは可能性という意味で、アートの可能性や人間の可能性を再発見し、誰もが豊かに生きる社会を目指す。
2024年8月6日(火)と7日(水)に、公益社団法人風に立つライオン基金主催「高校生ボランティア・アワード2024~共に生きる未来~」に参加しました。「高校生ボランティア・アワード」は、高校生のボランティア団体を顕彰するもので、内閣府や文部科学省の後援を得たボランティア活動の全国規模の交流会です。活動の規模や内容の優劣を競い合う“大会”とは違い、学校や活動分野の垣根を越えて交流し、お互いの活動の理解を深め、連携し助け合い、切磋琢磨してもらうことを目的に2016年に創設されました。
全国から152団体のエントリーがあり、当日は、そのうち選出された88団体が集まりました。各団体が趣向を凝らしたブースを設け、日頃の活動や成果を発表し合います。「誰かのために、地域のために」と自ら率先してアイデアを出し合い、実践する行動力に心を打たれました。皆さんが自分たちの活動をより知ってもらおうと一生懸命に伝えてくれる様子や、これからの活動をよりよくしようとお互いに交流し合う姿がとても印象的でした。このボランティア・アワードを通して、実際に学校や都道府県の枠を超えた新たなつながりや活動のひろがりが得られているのが、魅力的だと感じました。
大会の最後には、様々な協賛企業等から、各賞が贈呈されます。私たち「カンコー学生服賞」としては、本庄東高等学校ボランティア部を選出させていただき、副賞として、エイブルアート・Tシャツの製作権をお渡ししました。本庄東高等学校ボランティア部は、子ども達の笑顔あふれるほんじょう寺子屋!!をモットーに活動している部活動です。参加しているNPO法人ほんじょう寺子屋は、「子どもたちに未来を創り出す力を」を理念に掲げ、本庄市内の小学生を対象に子ども食堂や市内のお寺を使って、放課後や長期休暇に活動を行っています。今後は子ども達と野菜を作り、非日常を体験できる寺子屋農業を企画しているそうです。
活動ポスター:https://lion.or.jp/va/cms/wp-content/uploads/2024/05/5e7308a35bdc98b4933055021110c99b.pdf
子どもたちの未来を応援するために、地域に密着した活動を継続的に行っており、寺子屋に参加する子どもたちはもちろん、ボランティア部の皆さん自身も愉しく過ごせるよう「元気な挨拶」と「否定しない」を約束事として、会を運営されているところに共感し、カンコー学生服賞を贈呈しました。
これから、本庄東高等学校ボランティア部の皆さんと一緒にTシャツを製作していきます。学生の皆さんにボランティア活動時に着用していただくことができれば、エイブルアート・ユニフォームにとっても新たなスタートにつながると期待をしています。
次回以降は「本庄東高等学校ボランティア部 エイブルアート・Tシャツ」の製作過程を紹介したいと思います。
風に立つライオン基金:https://lion.or.jp/index.html
高校生ボランティア・アワード:https://lion.or.jp/va/
(カンコー学生工学研究所 廣畑)
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