今どきの女子生徒の靴下の長さは?

今どきの女子生徒の靴下の長さは?

2020.10.23

学校制服は時代性を表すと言われています。
1990年代にルーズソックスが大流行したことを覚えている方も多いのではないでしょうか?
この流行は長く、1990年代初頭から2000年代まで約10年間も続きました。
一方で、最近の靴下の長さは10㎝ほどの短いものが好まれています。

今回は時代とともに変わる、靴下の長さの流行について解説します。

靴下の長さの流行。

ルーズソックスは、制服のスカートを短く履くことにより「脚が長く、細く見える」と言われ、女子中高生の間で大流行しました。
しかしその後、ルーズソックスを校則で禁止する学校が増えてからは、紺色のハイソックスが主流となり、「清楚に見える」、「脚が細く見える」などの理由から、紺ソ(紺ハイ)ブームを築きました。ルーズソックスが流行する10年前の1980年代には、三つ折り靴下が流行するなど、靴下の長さも時代とともに移り変わっていきました。
平成から令和に移りましたが、今も流行は移り変わっています。

カンコー学生工学研究所が行ったアンケート調査によると、一番好きな靴下の長さについて「10㎝」と答えた人が最も多く、短めの靴下が好まれていることが分かります。※図①②参照
この流行の背景には、「スカート丈」が影響していると考えられます。ルーズソックスや紺のハイソックスが流行った時代はスカート丈は短め、現在のスカート丈は膝丈あたりと長くなっています。
こうした流行の変化から脚の見える部分を多くし、スタイル良く、可愛く見せるために靴下の長さは短くなったと考えられます。

図1
靴下の長さの違い
図2
一番好きな靴下の長さはどれですか?(単数回答)

資料: カンコー学生工学研究所 2019年3月 女子中高生600人に調査実施
*グラフの数字は、少数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

流行が生まれる要因は「可愛さ」の追求。

いつの時代も女子生徒たちの流行は「可愛さ」の追求から生まれていきます。
カンコー学生工学研究所も流行など時代性を理解しながら、制服としての普遍性とのバランスを考え、新しい制服の価値を生み出していきたいと思います。

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