リサイクルしやすい?体操服の裏側を

リサイクルしやすい?体操服の裏側を
大調査! 夏の自由研究企画開催

2026.10.09

2026年7月27日(月)、弊社志布志工場(鹿児島県志布志市)にて、大崎町SDGs推進協議会との共催で、小学生の親子を対象とした環境教育イベントを開催しました。

※一般社団法人大崎町SDGs推進協議会は、鹿児島県⼤崎町が25年以上継続してきたリサイクルの取り組みを土台に、循環型のまちづくりを
多面的に展開するため、2021年4月に設立されました。合作株式会社は、協議会の事務局として事業の運営を担っています。

 

 

衣服がもたらす環境負荷の背景には、服をつくる際にどうしても生じる余り布や手放された服の約70%が、ゴミとして焼却されることでCO₂が発生し、気候変動につながっているという現状があります。そこで、体操服の製造を主に行っている志布志工場にて、実際に見て触ることで、衣服の中では体操服が地球にやさしい理由を探ってもらうことが本イベントの目的です。

 

 

イベントの前半では、ものづくりの工夫と現実を学ぶプログラムを実施しました。「型入れパズル」では、実際の1/5サイズの体操服のパーツを使ったパズルに挑戦してもらいました。「どうやったら生地の無駄を省けるか」を考えながら生地巾の枠にパーツを並べるのは思ったより難しかったようです。最後に、プロが配置した結果を見てもらいましたが、それでも収率は約80%ほどです。どれほど効率を追求しても生地からパーツを切り抜いた後に「裁断くず」が発生してしまうという製造現場の避けられない実態について学びました。

続く工場見学では、ミシン設備が並ぶ現場を巡り、一着の服が出来上がるまでの工程を見学しました。また、「パーツ当てゲーム」では、学生服には見えない部分も含めおよそ15個もの副資材が使われているのに対し、体操服は構造がシンプルで部品が少なく、リサイクルのしやすい設計であることを、実物を通じた比較によって学びました。

そして、今回のメインイベントである「体操服バラバラ実験室」では、役目を終えた体操服を子どもたちが自らハサミで分解するワークショップを行いました。体操服の素材は基本ポリエステル100%なのでリサイクルに適していますが、再生工程(素材を溶かす作業)の前段階として、襟、ファスナー、ネームタグといった「異素材」を手作業で取り除く必要があります。子どもたちは試行錯誤しながら、縫い目を切り離していきました。この解体の工程を通じて、単にゴミ箱に入れるだけでは見えない、自動化が困難で多くの手間を要する「リサイクルの裏側にある課題」を実感するプロセスとなりました。

参加者へのアンケートでは、子どもたちから「服は機械だけで作っていると思っていたが、多くの人の手が関わっていることに驚いた」という感想が寄せられ、製品の背景を理解する機会となりました。保護者からは、素材の解体工程における煩雑さへの驚きとともに、「体操服は、今は資源ごみとして出すしかないため、体操服単体での回収があればいいと思う」といった資源循環への具体的な関心が示されました。

 

 

これから大崎町SDGs推進協議会の皆さまと共創することで、リサイクル率No.1の大崎町と体操服のリサイクルに向けた実証実験を進めていく予定です。学生工学研究所では、制服・体操服を通して、気候変動の緩和に向けて取り組みを進めていきます。

 

大崎町SDGs推進協議会HPはこちらから

 

 

(カンコー学生工学研究所 廣畑)
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