業界初※、花粉・ニオイ対策を

業界初※、花粉・ニオイ対策を
実現した制服・体操服の開発。

2022.10.17

子どもたちへの
想いの共鳴による協業。

近年、花粉を原因とする健康被害が大人だけでなく子どもにも広がっています。年齢層別にスギ花粉症の有病率を調べたデータによると、1998年に比べて2008年・2019年と、全年齢層で増加傾向にあり、中でも10~19歳が最も高くなっていることがわかります(図1)。こうした背景・ニーズを目の当たりにし、カンコー学生工学研究所では重要な課題として捉え、調査・研究を進めていました。そのような時、「アレルギー・感染症のない未来をつくる」という企業理念を掲げるDR.C医薬※1が花粉やニオイに対する独自技術を保有していることに着目し、協業を相談。長年にわたり子どもたちに寄り添い、制服や体操服などのものづくりを行ってきたカンコー学生工学研究所と、花粉やかぜ対策用のマスクなどの商品開発に定評のあるDR.C医薬。両社の未来への想いが共鳴し、子どもたちの花粉によるつらさやニオイに対する悩みを和らげることを目指した制服と体操服の開発がスタートしました。

※国内のスクールユニフォーム業界初(当社調べ)。スクールユニフォーム企業において、他社公開情報に基づき当社が調査した結果。
※1 DR.C医薬はアレルギー・感染症医療及び対策商品の開発販売を専門とした素材提供及び創薬のハイブリッド製薬会社です。

図1
年齢層別スギ花粉症有病率
  • ・各年齢層の中で「10〜19歳」の有病率が最も高くなっている。

参考資料:鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版

ハイドロ銀チタン®技術※2を応用した制服・体操服。

DR.C医薬との協業を進める中で注目したのが、花粉の中のタンパク質や不衛生タンパク質を分解するDR.C医薬独自のクリーン技術「ハイドロ銀チタン®」でした(資料_1)
このハイドロ銀チタン®技術を制服・体操服に応用することで、学校生活や登下校時に付着した花粉の中のタンパク質を分解し、室内への花粉の持ち込みを軽減する対策の一つとなります(資料_2)。制服・体操服の生地にハイドロ銀チタン®加工を施し、花粉の中のタンパク質低減率を測定する試験において、その効果が実証されました(図2)
さらにハイドロ銀チタン®は、ニオイの根本※3となる不衛生タンパク質を分解することができるので、毎日着用している制服やスポーツ後に汗のニオイが気になる体操服に対しての防臭効果も期待できます。

※2 ハイドロ銀チタン®は、DR.C 医薬株式会社の登録商標です。
※3 汗そのものは無臭と言われていますが、汗を媒介して細菌が増殖し、脂肪酸タンパク質などを食べる過程で、ニオイが発生すると言われています。

図2
ハイドロ銀チタン®の花粉の中のタンパク質低減効果について
  • ・ハイドロ銀チタン加工を施した後、洗濯を一度もしていない状態(洗濯0回)では、花粉の中のタンパク質低減効果は約99.6%あり、洗濯を繰り返しても、制服・ジャージ・シャツ素材ともに一定の効果が持続することが実証されました。

資料:ITEA株式会社 2022年7月 「ハイドロ銀チタン®加工編地の花粉の中のタンパク質低減効果検討」試験

花粉に悩む学生の増加とニオイに対する意識の高まり。

学生たちに行ったアンケート調査によると、実際に約半数の学生が花粉症であると答えています(図3)。花粉症の影響で鼻づまりや目のかゆみなどが続くと「勉強に集中できない」というアンケート結果もあり(図4)、特に花粉のピークである2月以降は受験に臨む学生にとって深刻な問題となっています。
また、ニオイに関しても、一日中着用している制服やスポーツ後に汗のニオイが気になる体操服に防臭機能を追加してほしいというニーズが高まっていました。中学・高校の時期は、身体の成長に伴ってホルモンの分泌が盛んになり、汗の量が増えることから、ニオイを気にし始める時期でもあります。アンケート調査でも、「中学1年生」の時に、自分の汗やニオイを気にし始めたと答えた方が多くいました(図5)
こうした結果からも、今回のハイドロ銀チタン®技術を応用した制服・体操服の開発は学生たちの声に応える意義のあるものになったと考えています。

図3
あなた自身は、花粉症ですか?(単一回答)
図4
花粉症で勉強に集中できないと
感じたことはありますか?(単一回答)

資料:カンコー学生工学研究所 2022年7月 全国の中学・高校生1,200人にインターネットにて調査実施

図5
自分の汗やニオイを気にし始めた時期は?(単一回答)

資料:カンコー学生工学研究所 全国の中学生100人・高校生100人に調査実施

時代や環境に合わせた快適な制服・体操服を求めて。

今回、制服・体操服に付着する花粉やニオイが気になる子どもたちの悩みを少しでも軽減できるようにという想いからDR.C医薬と協業し、スクールユニフォーム業界で初めて※4花粉の中のタンパク質や不衛生タンパク質を分解する製品の開発を実現しました。これから、学生の皆さんにこの制服・体操服を着用してもらうことで、より快適な学校生活を過ごしていただきたいと考えています。さらに、日常生活を快適に過ごすためだけでなく、急な大雨や地震といった自然災害の際に数日間着替えられない状況など、万が一の時にも役立つことを期待しています。
私たちカンコー学生工学研究所では、時にパートナー企業と協業し、新たな技術を取り入れながら、これからも時代や環境の変化に合わせた制服・体操服の開発を行っていきます。

※4 国内のスクールユニフォーム業界初(当社調べ)。
スクールユニフォーム企業において、他社公開情報に基づき当社が調査した結果。

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