広がるエイブルアートのつながり

広がるエイブルアートのつながり
高校生ボランティア・アワード2026

2026.10.14

カンコー学生工学研究所では、福祉と制服と学生をアートでつなぐ「エイブルアート※1・ユニフォーム」プロジェクトを展開しています。3年目となる今年も「高校生ボランティア・アワード2026」に協賛し、高校生たちの熱い想いと活動に触れてきましたので、紹介します。

※1 エイブルアートとは、障がい者芸術を捉え直す運動のこと。エイブルとは可能性という意味で、アートの可能性や人間の可能性を再発見し、誰もが豊かに生きる社会を目指す。

 

 

2026年8月4~5日に、新宿住友ビル三角広場にて公益財団法人 風に立つライオン基金主催「高校生ボランティア・アワード」が開催されました。全国から78団体の高校生が集い、日ごろの活動や成果を熱く伝えあっていました。「誰かのために、地域のために」という強い思いをアイデアにし、実行に移す熱意と創意工夫にあふれた発表の数々に圧倒され、今年も会場全体が大きな熱気と活気に包まれていました。

 

 

そんな活気あふれる会場を見渡すと、昨年度「カンコー学生服賞」を贈呈した山口県立宇部商業高等学校の皆さんが、完成したエイブルアート・Tシャツを着て参加してくださっていました。

 

山口県立宇部商業高等学校 商業研究部 使用アート:小早川桐子「晴れた空」

さらに今年は、オイスカ浜松国際高等学校(静岡県)と静岡県立田方農業高等学校の皆さんもエイブルアート・Tシャツをチームユニフォームとして採用してくださいました。当日は合計3校も着用して参加してくださっていたので、エイブルアートのつながりが全国に広がっていることを実感できる、大変嬉しい機会となりました。

 

オイスカ浜松国際高等学校 環境SDGsプロジェクト 使用アート:宮本憲史朗「華」

静岡県立田方農業高等学校 ライフデザイン科セラピーコース 使用アート:宮本憲史朗「華ドローイング」

そして大会中には、私たちが目指していた「服をきっかけに会話と学びが生まれる」というストーリーが形になった出来事もありました。

エイブルアート・Tシャツを着ていた生徒さんが、他校の参加者から「その柄、すごく可愛い!」と声をかけられ、「エイブルアートと言って、障がいのあるアーティストの方が描いたアートなんだよ」と自分の言葉で説明。さらに「もっとちゃんと説明できるようになりたいから、何か資料はありませんか?」と、私の元へ聞きに来てくれたのです。ただデザインを気に入って着るだけでなく、服をきっかけに他者との会話が生まれ、生徒自身が「もっと深く知り、伝えたい」と自発的に動き出してくれた瞬間であり、胸が熱くなりました。

 

 

そんな熱気にあふれる今年の「カンコー学生服賞」は、藤枝順心中学校・高等学校(静岡県) インターアクト部へ贈呈いたしました。皆さんは、視覚障がいのある子どもたちの読書環境改善を目指し、手で触って感じ取れる触覚絵本などを製作して全国へ届ける活動に取り組んでいます。温もりのある丁寧なものづくりを通じて、誰もが尊重される社会の実現に寄与する活動姿勢は、弊社の「障がい者アートをデザインに採用し、多様な表現に寄り添う」という思いと強く共通するものがありました。

 

副賞として藤枝順心インターアクト部の皆さんにも「エイブルアート・Tシャツ」の製作権をお渡ししました。これから生徒の皆さんと共にどのようなユニフォームを作り上げていけるのか、今からとても楽しみです。

次回は「藤枝順心中学校・高等学校 インターアクト部 エイブルアート・Tシャツ」の製作過程をお届けする予定です。ぜひご期待ください!

 

 

(カンコー学生工学研究所 廣畑)
この記事に関するお問合せはこちら。

SHARE
  • LINE
  • twitter
  • facebook