エイブルアート採用事例紹介

エイブルアート採用事例紹介
「障がいを理解するきっかけに」

2025.01.09

カンコー学生工学研究所では、福祉と制服と学生をアートでつなぐ「エイブルアート※1・ユニフォーム」という新たなプロジェクトを展開しています。今回は、LEAGUE H※2in倉敷にて、スタッフウェアにエイブルアートを採用いただきましたので、大会当日の様子も含めてご紹介します。

※1 エイブルアートとは、障がい者芸術を捉え直す運動のこと。エイブルとは可能性という意味で、アートの可能性や人間の可能性を再発見し、誰もが豊かに生きる社会を目指す。

※2 2024-25年シーズンよりJHL(日本ハンドボールリーグ)からLEAGUE Hへ変更。

 

2024年11月16日(土)に、岡山県倉敷市にある水島緑地福田公園体育館にて、一般社団法人日本ハンドボールリーグが主催するLEAGUE H in倉敷が行われました。そこで大会を支えるスタッフのウェアとして、佐々木省伍さんの「仲間たち」というアートを取り入れたウェアを作成しました。

 

佐々木省伍さんは埼玉県のみぬま福祉会の表現活動の先駆者で、「すごい絵を描く人がいる」と真っ先に有名になりました。日中の活動だけでなく自分の部屋に戻っても絵を描き続けるほど、創作活動が大好きな方なのだそうです。完成したウェアは、黒のシンプルなデザインながら、アートが加えられたことでスタッフウェアとしての視認性も高まりました。一見スタイリッシュな印象ですが、よく見ると、たくさんの顔が描かれたアートなので、ふと笑みがあふれるような素敵なウェアになりました。

岡山県ハンドボール協会事務局長(大会実行委員長)の安井誠さんに採用の背景を伺いました。

「スポーツを通じた共生社会のさらなる実現に向けて、岡山県ハンドボール協会として何ができるのかと考え、エイブルアートを取り入れたウェアを作成することにしました。当日実際に着用すると、『かっこいい』『素敵』など多くのお声かけをいただき、エイブルアートについてお話させていただくこともできました。ウェアを通して、障がいを理解する小さなきっかけづくりができたかなと感じ、今後もスポーツを通じた共生社会のさらなる実現について取り組んでいこうと思います。」

 

大会には岡山県内の小中学生を含めたお客様や、県外からもハンドボールファンの皆さん(1261名)が訪れ、とても活気にあふれていました。スタッフの方から、ウェアを通して会話が広がることで、来場者の方にも自然と笑顔が増えていっていたように感じます。

 

今後もエイブルアートを通して、よりたくさんの人々の笑顔につなげていければと思います。

(カンコー学生工学研究所 廣畑)

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